中学生になると、家でどんな勉強をすればよいのか急に分からなくなるご家庭は少なくはないと思います。
宿題はしているけれど、それで十分なのか。
自主学習まで必要なのか。
部活がある日はどこまでやればよいのか。
親は何も言わない方がよいのか、それともある程度は言った方がよいのか。
こうした迷いは、とても自然であたり前なことです。
小学生のころは、学校の宿題を終えれば一日の勉強が終わることも多かったと思います。
けれども中学生になると、授業の進み方、提出物、小テスト、学校ワーク、部活、帰宅時間など、
毎日の条件が大きく変わります。
すると、これまでのやり方では合わなくなり、「うちでは何を基本にすればいいのだろう」と迷いやすくなります。
今回は、中学生の家庭学習を考えるときに、
まず何を土台にするのか
自主学習はどう考えるのか
親はどこまで関わるのかを
順番に整理していきます。
読み終わったあとに、「うちではまずこれを決めればいいのか」が見えてくることを目指してお話しします。
ではどうぞ!
中学生の家庭学習は、小学生のころと同じやり方では行き詰まる
中学生になると、家庭学習の難しさは「勉強が難しくなること」というレベルの話だけではありません。
授業の進み方は速くなる。
提出物の量も増える。
小テストの準備も必要。
部活がある日は帰宅後に疲れが出やすい(運動系なら毎日)。
定期テスト前になると学校課題が渋滞する。
こうした変化があるため、小学生のころのように
「親が声をかければすぐ始める」
「宿題を終えればそれで十分」
という形ではすぐにいろいろ溜まって投げ出したくなります。
こうなると「勉強嫌い」になりやすいです。
一方で、中学生だからといって、最初から全部を本人任せにしてうまくいくわけでもありません。
まだ自分で予定を立てるのが苦手な子もいますし、
何から手をつければよいのか分からないまま時間が過ぎることもあります。
つまり中学生の家庭学習では、親が全部決めるだけでも足りず、何も言わずに任せるだけでも足りません。
中学生の学校生活に合った考え方が必要です。
中学生の家庭学習は何をすればいい? まずは学校の宿題や課題から考える
家庭学習というと、市販教材や塾の問題集をどんどん進めるイメージを持つ方もいます。
けれども、中学生の家庭学習で最初に考えたいのは、まず学校の宿題や課題です。
中学生では、学校から出るものだけでも家庭でやる内容はかなりあります。
| 種類 | 例 | 家で困りやすいこと |
|---|---|---|
| 毎日の宿題 | プリント、問題集、英単語など | 帰宅後に後回しに(寝不足) |
| 小テスト準備 | 漢字、英単語、用語の確認 | 疲れて集中できずにダラダラ |
| 定期テスト前課題 | 各教科のワーク、提出課題 | 一気に重なって苦しくなりやすい |
これらができないのに「自主学習」まで最初から入れるのはなかなかの苦痛です。
宿題をきちんと進める。
提出物を遅らせない。
学校ワークをためすぎない。
小テストがある日は短く確認する。
まずはこれが土台です。
なぜ最初にここを土台にするのかというと、学校から出るものだけで家庭学習の中心になりやすいからです。
学校の副教材はとても優秀な教材です。(特に中学3年生は「3年間の復習」のようなものもついてくることが多いです。)
これを不安定なままで追加教材まで増やすなんて本末転倒です(もちろんレベルが合っていないという問題もありますが、後でお話しします)。
そんなことをすれば、日に日に重さが大きくなり、家庭学習全体が続きにくくなるのは明白です。
特に大事なのは、定期テスト前に課題が増えることを前提に考えることです。
テスト前に学校ワークや提出物をテストまでの課題とする学校は少なくありません。
そのときに全部を短期間で終わらせようとすると、家庭学習の中身が「終わらせること」ばかりになり、その時間は「ただの作業時間」、点数を取るための理解や定着はできません。
そのようになっていませんか?
学校のプリントや問題集は作業物ではありません。
学習教材です。
だからこそ、普段から学校ワークを少しずつ進めておくという考え方は大切です。
これはテスト前だけの特別な動きではなく、日常の家庭学習の一部として考えた方が自然です。
日々の授業の復習にもなりますからね。
宿題だけで足りる? 中学生の家庭学習で自主学習を入れたい場面
ここで多くの保護者が気になるのが、「宿題だけで足りるのか」という点だと思います。
結論から言うと、宿題だけで十分な日もあります。けれども、毎日それだけでよいとは限りません。
たとえば、授業で分かりにくかった単元がある日。
小テストが近い日。
学校ワークを早めに進めておきたい日。
苦手教科を少しだけ確認したい日。
こういう日は、宿題に加えて少し足したい内容が出てきます。
ここでいう自主学習は、毎日別の教材をたくさん足すことではありません。
中学生の自主学習は、学校の宿題や課題を土台にして、その日に足りない部分を家で少し補うものだと考えると分かりやすくなります。
| 日の状態 | 考え方 |
|---|---|
| 宿題がしっかりあり、理解も大きく崩れていない日 | 宿題中心でよいことが多い |
| 小テストや確認したい内容がある日 | 宿題に短い自主学習(小テスト対策)を足したい |
| テスト時の学校課題物をためたくない日 | いつも課題物になるものを少し先に進める |
| 苦手教科が気になる日 | 追加教材を少し使うのもあり |
つまり、家庭学習は「宿題か、自主学習か」と分けて考えるより、「まず宿題や学校課題を進め、そのうえで必要な日は少し足す」と考えた方が合っています。
この考え方なら、宿題だけで終わる日があっても不安になりすぎず、逆に毎日何かを足さないといけないという重さも減らせます。
無理にたくさん市販の問題集などを購入すると、もともと勉強が得意でないお子さんなどは、ついに「勉強嫌い」になってしまいます。
だからこそ学校の問題集にて円滑に進めることを先に考えてください。
できるお子さんは学校でもらうプリントや問題集をしっかり行っています。
中学生の家庭学習は、勉強時間より家で何をするかを決める方が大切
中学生の家庭学習というと、「一日何時間やればいいですか」と聞かれることが多いです。
もちろん時間の目安も大事です。
けれども、大切なのは時間の長さより、家で何をするかが見えていることです。
今日は何をやるのか。
最初に何をするのか。
どこまで進めたらよいのか。
最後に何を確認するのか。
これがあいまいだと、机に向かうまでに時間がかかりやすくなるし、
座っていても、実際には何から始めればよいのか分からず、進みにくくなります。
反対に、やることが見えていると、家庭学習はかなり入りやすくなります。
| 家での基本 | 内容 |
|---|---|
| 宿題 | まず学校から出たものを進める |
| 短い確認 | その日に分かりにくかったところを見る |
| 明日の準備 | 持ち物や提出物を確認する |
| 必要な日の追加 | 自主学習や追加教材を少し足す |
何度も言います。
大切なのは、最初から長時間を目指すことではありません。家でやることが分かっていること。その日の中身がはっきりしていること。
これが中学生の家庭学習の土台になります。
中学生の家庭学習で親はどこまで関わる? 親のサポート範囲と本人に任せること
ここは、多くの保護者がいちばん迷うところだと思います。
何も言わないと不安。
でも、言いすぎると関係が悪くなる。
どこまで関わればいいのか分からない。
この迷いはとても自然です。
自主性を育てたいという気持ちはわかりますが、中学生の家庭学習では、親が準備してあげたほうが良いことがあります。
いっぽうで、本人に任せたいこともあります。
この2つを分けて考えると、サポートがしやすくなると思います。
※勉強が苦手な子に対する目安です。
| 親がサポートする範囲 | 本人に任せること |
|---|---|
| 何時ごろ始めるか | どの教科から始めるか |
| その日に優先するもの | どの順番で進めるか |
| 提出物の期限確認 | 今日はどこまで進めるか |
| 学校ワークをいつごろ進めるか | 必要ならどの追加教材を使うか |
| 終わりの目安 | 終わったあと何を確認するか |
この表の左側は、親がサポートしてよい内容です。
ここを「本人が言ってきたら考える」だけにすると、そもそも困っていることに気づいていない子や、うまく言えない子は動きにくくなります。
一方で、右側まで毎日全部親が決めてしまうと、自分で考える場面がなくなりやすくなります。
言われたことはできても、自分からは動けなくなりがちです。
ですから、中学生の家庭学習では、親は家での基本を出し、そのうえで少しずつ本人が考える部分を増やすことが大切です。
なんでもそうですが、「バランス」が重要。
親の具体的な支え方をもっと深く見たいときは、「親ができる習慣化支援」につなげるのが自然です。
ここでは、まず考え方の土台までをはっきりさせる位置づけにしておきます。
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親ができる習慣化支援(管理ではなく伴走という考え)
「子どもが家で勉強しない。親として何をすればいいのだろう」そう悩むこと、ありますよね。 言わなければ始めない。でも、言いすぎると嫌な空気になる。見守るだけでは進まないし、細かく口を出すと反発される。そ ...
部活がある中学生の家庭学習は、毎日同じ量より続けやすい形を持つ
部活がある中学生は、日によって疲れ方も帰宅時間もかなり違います。
だから、毎日同じ量を「必ずやる前提」で考えると、家庭学習が進まなくなりやすいです。
ここで大切なのは、毎日同じ量にすることではありません。
その日の状態に合った形を事前に用意して(考えて)おくことです。
| 日の状態 | 基本の考え方 |
|---|---|
| 普段の日 | 宿題+短い確認+明日の準備 |
| 宿題が少ない日 | 学校ワークや小テスト準備を少し足す |
| 課題が多い日 | 提出物や期限が近いものを優先する |
| 疲れが強い日 | その日に外せないものを優先し、量をしぼる |
ここで大切なのは、「疲れている日は何もしなくていい」ということではありません。
また、「疲れていても普段通り全部やるべき」ということでもありません。
・その日どうしても外せないものを確認する。
・学校課題を優先する。
・余力がある日に少し足す。
この考え方が、毎日部活がある中学生の日常には合いやすいでしょう。
結局どうする? 中学生の家庭学習で家で決めたい5つのこと
ここまでの内容を、家ですぐ使える形にすると、まず決めたいのは次の5つです。
1 何時ごろ始めるか
厳密な時刻でなくても大丈夫です。
「夕食の前」「夕食後30分くらい」「お風呂の前」など、家での目安があるだけでも違います。
しんどいときに逃げられる「遊び」を持たせておくことがポイントです。
2 最初に何をするか
最初にやることが一つ決まっていると入りやすくなります。
たとえば「まず宿題」「まず提出物確認」「まず英単語5分」などです。
3 その日はどこまで進めるか
終わりが見えないと、家庭学習は重く感じやすくなります。
「宿題を終えるまで」「学校ワークを2ページ」「提出物の下書きまで」など、
大まかな区切りを持っておくと分かりやすいです。
4 テスト提出物の進捗をいつ確認するか
これは普段から決めておくと、テスト前の苦しさがかなり変わります。
たとえば「週の前半に一度確認する」「土日に進み具合を見る」などが良いのではないでしょうか。
5 追加教材を使うのはどんな日か
毎日必ず使う必要はありません。
「宿題が少ない日」「苦手単元がある日」「小テスト前」など、使う場面を決めておくと増やしすぎを防ぎやすいです。
さらに、状況ごとの基本パターンも決めておくと、家庭学習はかなり進めやすくなります。
以下状況に合わせたやることリストの例です。
| 状況 | まずやること | その次にやること |
|---|---|---|
| 普段の日 | 宿題 | 短い確認、明日の準備 |
| 宿題が少ない日 | 宿題 | 学校ワーク、小テスト準備 |
| 課題が多い日 | 期限が近いもの | 学校課題を優先 |
| 疲れが強い日 | その日に外せないもの | 量をしぼって進める |
このように、家庭学習は毎日同じ形でなくても大丈夫です。
大切なのは、その日の状態に応じた基本パターンを家で持っておくことです。
家庭学習が続きにくいときに確認したいこと
家庭学習がうまくいかないとき、「やる気がない」と決めつける前に確認したいことがあります。
- 宿題や学校課題の量が多すぎないか
- 自主学習や追加教材を足しすぎていないか
- 家でやることが見えているか
- 親が細かい内容まで毎日決めすぎていないか
- 部活がある日の量が重すぎないか
- 提出物確認が遅れやすくなっていないか
家庭学習は、本人の気持ちだけで続くものではありません。
毎日の中で「何をするか」が見えていること。家での基本があること。その子に合う重さになっていること。
これらがそろって、はじめて続きやすくなります。
まとめ
中学生の家庭学習は、小学生のころと同じ考え方では進めにくくなります。
授業、提出物、学校ワーク、小テスト、部活などが増えるため、まずは学校の宿題や課題を土台に考えることが大切です。
そのうえで、必要な日は自主学習を少し足します。
自主学習は、毎日たくさん別の教材を増やすことではなく、学校の学びで足りない部分を家で補うものと考えると分かりやすくなります。
また、親は何も言わずに待つだけでは足りないことがあります。
始める時間の目安、優先したいもの、提出物の確認などは、親が先に出してよい内容です。
ただし、毎日の中身まで全部決めるのではなく、
どの教科から始めるか、どこまで進めるかなど、少しずつ本人が考える場面を増やしていきたいところです。
家でまず決めたいのは、
何時ごろ始めるか
最初に何をするか
その日はどこまで進めるか
提出物や学校ワークをいつ確認するか
追加教材を使うのはどんな日か
この5つです。
「うちではまずここを決めよう」と考えられるだけでも、家庭学習はかなり進めやすくなるのではないでしょうか。
親はなんでもできるスーパーマンではありません。
無理に全てをやろうとせず一つずつからでも構いません。
お子さまと一緒に、決める事、やる事、応援することを楽しむ気持ちで臨んでみてください!
まずは何から手を付けますか?
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