部活も大事にしてほしい。でも、このまま勉強まで薄くなってしまわないか不安ですよね。
帰宅が遅い日が続くと、「部活を続けさせたい気持ち」と「勉強まで崩れてほしくない気持ち」がぶつかりやすくなります。
親としては、どこまでなら今は大丈夫なのか、何を優先すればよいのかが分からないと苦しいものです。
ついつい見てる風で先延ばしの毎日ではないですか。
今回は、部活と勉強の両立を考えるときに、まず「求めすぎてはいけないもの」、そのうえで「残しておきたいものは何か」を整理します。
読み終わるころには、「今うちでまず取り組みたい学習内容1つ」と「すぐやること」が見えてくると思います。
最後までよろしくお願いします!!
部活と勉強は両立できる?まず知っておきたい考え方
まずお伝えしたいのは、部活を続けたいと思うこと自体は自然だし、教育上決して悪いことではありません。
部活には、学校生活に張りが出たり、仲間との関わりができたり、自分の役割を感じられたりと、机上の勉強だけでは得がたい経験があります。
ですから、「勉強が心配ならやめればよい」と単純に切る話ではありません。
ただ、その一方で、部活がある時期に勉強まで毎日高い水準で求めると、ご家庭内ではかなり苦しくなるのではないかと思います。
部活と勉強の両立は、全部を同じ比率で行うことではありません。
大切なのは、「今は何を残して、何を広げすぎないか」を決めることです。
引き算です。
ここが見えると、保護者様の不安はかなり整理しやすくなるのではないでしょうか。
部活と勉強の両立で、保護者が苦しくなりやすい理由
部活と勉強の両立で苦しくなりやすいのは、部活そのものより、家で求める勉強内容が少しずつ増えていくからです。
宿題もある。学校ワークも進めたい。苦手教科も気になる。提出物もある。
テスト前ならなおさらです。
どれも必要に見えるので、つい全部を一度に持たせたくなりますよね。
でも、部活のある平日は、時間も体力も限られています。
その中で「あれもこれも」と広げるほど、何から手をつければよいか、本人もそうですし、保護者様も混乱するでしょう。
「もうイヤ!!」あるあるですよね。
親から見ると「全部大事なこと」でも、子どもから見ると「全部重いこと」になりやすいのです。
学校や塾に相談しても、最後は「家庭でも何とか時間をつくってください」という話になりやすいですが、保護者が本当に知りたいのはその先ですよね。どこまでなら今は許容できるのか、何を優先すると崩れにくいのか、そこが分からないままだと家庭では動きにくいです。
部活と勉強の両立で、まず決めたい「許容範囲」
100点でなくてよいとは、どういう意味か
ここで言う「100点を目指さなくてよい」は、「勉強は後でよい」という意味ではありません。
毎日長時間勉強していなくてもよいですし、全教科を毎日同じ重さで進めていなくても大丈夫です。
部活が重い日は、学習量が少ない日があってもよい、という意味です。
ただし、何でも減らしてよいわけではありません。
ここが曖昧なままだと、気持ちは少し軽くなっても、
結局何を優先すればよいのかが分からないままになります。
部活がある時期でも、できるだけ残しておきたいのは、
学校についていくための学びと、テスト前に苦しくなりすぎないための準備です。
部活がある時期でも残したい3つ
部活が忙しい時期に、家庭でまず残したいのは3つです。
1つ目は、学校の宿題です。
これは毎日の学校生活の土台になります。
学校の宿題をおろそかにすると、学力だけでなく学校の成績にも影響しやすくなり、日々の負担も重くなります。
部活が忙しい時期ほど、特別なことを増やす前に、まずは学校から出ているものを進めることを優先したいところです。
2つ目は、学校のワークや宿題でつまずいているものの復習です。
自主学習というと広く考えすぎてしまいがちですが、まずは学校の学びの中で進みにくくなっているものを優先すれば十分です。
学校のワークで時間がかかる単元、宿題で苦しそうな内容、授業中の小テストやプリント演習で間違えたところなどを、短くてもよいので復習に入れていきます。
つまずきを放置せずにこまめに対応することが大切です。
3つ目は、定期テストの提出物の前倒しです。
定期テストのたびに提出物や課題が期限直前に集まると、テスト前に本当にやりたい見直しや復習へ入りにくくなります。
毎回出る提出物があるなら、通常期から少しずつ前へ進めておく方が、部活との両立はかなり考えやすくなります。
つまり、部活がある時期の基本の形は、「学校の宿題」「学校のワークや宿題でつまずいているものの復習」「定期テストの提出物の前倒し」です。
教科によっては、学校ワークそのものが定期テストの課題になっていることもあります。
その場合は、復習と提出準備を同時に進めやすいですよね。
提出が問題集なのか、ノートなのか、どこまで求められているのかは学校ごとに違うので、その条件に合わせて進め方は調整してください。
それと、とても大切なことです。
全てやりきれなくても良いという考えのもとこの3つを捉えてください。
このように分けてご説明しているのは、両立することが前提です。
これらをすべてやろうとして続かないのでは本末転倒です。
学校の宿題だけでも結構です。ますは一つできる事を継続してください。
現状が適切かどうかを家庭で見分けるには
次に、保護者が家でお子様の理解度を正確に確認するのは難しいと思います。
そこでここでは、家庭で見えやすいサインを目安にします。毎日細かく確認する必要はなく、週に1回か2回で十分です。
| 見る点 | 今は許容範囲と言いやすい状態 | 見直したいサイン |
|---|---|---|
| 宿題・学校ワーク | 遅れが少なく、期限内に進められている | 遅れやため込みが増えている |
| 基本問題への取り組み | 少し考えながらでも進められている | 基本問題でも毎回かなり進みにくい |
| テスト課題 | 少しずつ着手できている | いつも直前に集中する |
| 学習内容の決め方 | 今週触れる内容がある程度決まっている | その日の気分で毎回変わる |
ここで見ているのは、まず「進んでいるかどうか」です。
答えを写して終えている、いい加減に進めているという場合は、また別の課題があります。
ただ、それは勉強の取り組み方や姿勢の話です。
今回はあくまで、部活と勉強を時間面でどう両立させるかに絞って考えます。
部活が忙しい時期は、まず学習内容を固定する
部活と勉強の両立で悩むご家庭ほど、「どう予定を組むか」を早く考えたくなりますよね。もちろん予定も大切です。
ただ、予定を先に考えると、やることを詰め込んでしまいますよね。
もちろんそれでこなせるなら問題ありませんが、
今日できても、明日も同じようにできるか。
今週できても、来週も続けられるか。
そこまで考える必要があります。
やることを広げたまま予定を書いても、結局いっぱいいっぱいになって続きにくくなります。
だからまずは、家庭で継続できる内容にしっかり絞ることが先です。
引き算の考えを持ってください。
部活がある時期の学習の置き方
平日は広げすぎない
部活がある平日は、学習量を欲張りすぎない方が進みやすいです。
この時期の平日は、「固定した内容に短く触れる日」と考えるのが自然です。
宿題に触れる。
学校のワークや宿題でつまずいているものを少し復習する。
定期テストの提出物を少し前へ進める。
そのくらいでも十分な日があります。
平日にあれもこれも広げるほど、結局どれも薄くなりやすいです。
まずは、固定した内容を崩さずに続けることを優先してください。
休日は不足分を足す
休日は、平日に十分触れられなかったものを少し足しやすい日です。
ただし、休日を丸ごと勉強の日にしようとすると、それはそれで負担が重くなります。
部活がある子にとって、休日は休む時間としても大切ですよね。
ですから休日は、宿題の残りを進める、平日に十分できなかった復習を少し長めに行う、提出物を前へ進める、といった使い方で十分です。
テスト前だけ配分を変える
通常期とテスト前を同じ配分で進めると、点につながりにくくなります。
通常期は、宿題、つまずいているものの復習、提出物の前倒しが中心でかまいません。
一方でテスト前は、提出物の仕上げだけでなく、出やすい内容の確認や、できなかったところの見直しに少しずつ比重を移していく必要があります。
ここで大切なのは、急に全部増やすことではありません。通常期から少しずつ前へ進めていたからこそ、テスト前に配分を変えやすくなるのです(ほかの教科に時間を回せるなどです)。
親が確認したいポイントは絞ってよい
親としては気になりますよね。部活で疲れているのは分かる。
でも、何も言わないわけにもいかない。そう感じるのは自然です。
ただ、毎日全部を見ようとすると、親の負担も大きくなります。
ですから、確認する内容は絞った方が進めやすいです。
親が見たいのは、次の3つで十分です。
- 今日触れるものは何か
- 期限が近いものは何か
- 今週の中で先に進めるものは何か
親が全部教える必要はありません。
この3つが見えているだけでも、その場しのぎになりにくくなるでしょう。
まとめ
部活と勉強の両立で苦しくなりやすいのは、部活そのものより、家庭で求める勉強内容が広がりすぎるときです。
だからこそ、まず大切なのは、100点を目指さなくてよいと知ることです。
毎日長時間勉強していなくてもよいですし、全教科を毎日同じように進めていなくても大丈夫です。
ただし、何でも少なくしてよいわけではありません。
先ほどの内容は「あきらめている」わけではありません。
部活がある時期でも、
- 学校の宿題
- 今つまずいている教科の基礎確認
- テスト課題の前倒し
は、できるだけ残しておきたい内容です。
この3つを家庭で固定できると、「何を優先するか」が見えやすくなります。
そこから、平日は広げすぎず、休日で不足分を足し、テスト前だけ配分を変えていくと、
部活と勉強の両立はかなり考えやすくなります。
ただし、何度も言いますが「続かないなら全てやらなくても良い」です。
まずは今週、
「宿題」
「今つまずいている教科の基礎確認」
「テスト課題の前倒し」
この3つのうち、何をどの日に触れるかを書き出してみてください。そこが、両立を考えやすくする最初の一歩です。
ただ「勉強やりなさいよ!」では続かないと思います。
できたできないを見返しながら、お子様に合った「部活との両立方法」を確立させて行ってください!!
次に読むべき記事
部活と勉強の両立を、中学生家庭学習全体の中で考えたいときは→「中学生家庭学習 完全ガイド(定期テスト・内申・受験)」
部活の悩みを、中学生家庭学習全体の中でどの位置にある課題として見るとよいかが分かります。先の学年も含めた全体像をつかみたいときに役立ちます。
https://kategakublog.com/p2-junior-high-home-study-complete-guide-term-exams-school-record-entrance
何を固定するかは分かった。次はテスト前の予定に落としたいときは→「テスト前計画の立て方」
部活がある中でも、テスト前に何をどの順で進めるかを考えやすくなります。予定が広がりすぎてしまうときの整理にもつながります。
https://kategakublog.com/c12-test-before-plan-how-to
今週の固定内容を実際に書き出したいときは→「学習スケジュール表」
この記事で決めた優先順位を、週の予定として見える形にできます。頭の中だけで考えずに、親子で確認しやすくなります。
〈制作中〉