
【英文法学習のための準備学習】
の第2回目です!
さて今回は「ヘボン式ローマ字」についてです。
ローマ字?英語の定期テストや高校入試、大学入試でそんなに必要なの?
と思う方が多いでしょう。
実はとても重要です。
最近は自由英作と言って、自分の考えを英文で書かせる問題が増えています。
中学生の定期テストでも英作問題で、せっかく文法もバッチリ使えた英文を書けても「ローマ字のつづりが違う」だけで×になります。
さらにこれからの大学入試では「自分の考え」や「論説」を書く機会が多くなります。
加えて英語の問題は「日本の文化」をテーマとする事も多いのです。
つまり日本特有のモノを記述する事が多くなります。
そうなると「ローマ字」が重要になってきますよね。
特に!現在小学生のお子様は要注意です!
英語が教科化されましたし、早いうちからロー文字についてしっかり知っておく必要があります。
ご家庭で聞かれる機会も増えるでしょう!
今回はローマ字についてのお話しと子供がよく間違う「ヘボン式ローマ字」についてお話しします。
step
1ローマ字には「訓令式」と「ヘボン式」の2つがある
step
2英語科で使用される「ヘボン式」について
step
3「違いがある事」の認識が重要
step
★ここを確認!よく間違うヘボン式ローマ字 と ローマ字一覧表
では、一つ一つ見ていきましょう!
※最後に「ヘボン式ローマ字一覧表」を付けています!
1.ローマ字には「訓令式」と「ヘボン式」の2つがある。
保護者の方でPCやスマホのフリック入力で、
「し」を「si」、「ち」を「ti」と打っている方がいるかと思います。
それ「訓令式ローマ字」です。
「ヘボン式ローマ字」ではありません。
ヘボン式ローマ字では
「し」は「shi」、「ち」は「chi」です。
は?何が違うの?
日本語入力できてるからそれでいいじゃん!
そう、その通りなんです!
ですが、英語科の授業、テストの中では「ヘボン式ローマ字を使うように」とされていて、「訓令式ローマ字」を使用すると×にされます。
ココがポイント
ローマ字には「訓令式」と「ヘボン式」の2つがある
2.英語科で使用される「ヘボン式」について
さて、「訓令式」と「ヘボン式」って何が違うのでしょうか。
細かい歴史や文化背景についてはググって下さい。
簡潔に言うと、
ポイント
「訓令式」…日本人視点の日本語発音表記
「ヘボン式」…欧米人視点の日本語発音表記
こんな感じで捉えるとイメージしやすいかと思います。
小学校の国語でもローマ字習いますよね。
そのときは「訓令式」で習います。
日本語の勉強ですからね。訓令式なのは納得。
その後、中学校の英語では「ヘボン式」。
確かにしっかりした英語の学習だから欧米人視点の「ヘボン式」。まぁ…納得。
整理
・小学生⇒「訓令式」
・中学生⇒「ヘボン式」
これややこしくないですか?
これが中学英語でローマ字をミスしてしまう原因の一つなんです!
おそらく間違えている子供の中でも、
「あんれ~?小学校で完璧に覚えたのに違うの~?」
となんとなく不思議に感じている子もいるでしょう。
でも、ヘボン式ローマ字をやる期間って、中学1年の中間テストまでなんですよねー。
だから、よくわからなくても大して文法の勉強には差し支えがないし、本人もよくわからないまま時間が過ぎていきます…。
で、正直どちらで書いても外国の方は読んでくれます。
しかも「訓令式ローマ字」は国際的にも認められているローマ字なので、訓令式でも問題ないのです。
しかし、日本で使用されている地名などの表記は全て「ヘボン式」になっています。
このことからか、英語科の中でも「ヘボン式を使わないと×」というよくわからないルールになっています。
ただし、「どちらもある」という事自体は知っておく必要はあると思いますよ。
外国人の友達がヘボン式で表記したときにわかるようにしておかないといけませんからね。
あくまでテストで✖にするのはどうかなぁという感じです。
とにかく、現在では英語科では「ヘボン式」と決まっているのでヘボン式でかけるようになることが必須です。
ココがポイント
英語では「ヘボン式」じゃないと✖
3.なぜ「ヘボン式」をなかなか覚えないのか。2通りあるという事実を教える!

まぁ一言で言うと、ヘボン式の方が日本人からすると難しいからです。
「si」も「shi」も日本人なら読み方一緒だろーが!
そうなんですが、そう言っていても点数はもらえません(笑)。
先にも述べたように、国語で「訓令式」を習っているので、余計に「ヘボン式」と混乱するという事も考えられます。
なので、まずは
重要!
ローマ字には「訓令式」と「ヘボン式」の2つがあるけど、
英語では「ヘボン式」を使うんだよ!
という事を教え、それを意識して覚えていく必要があります。
特に訓令式ローマ字をしっかり覚えたお子さんはこれが効果的です。
一つ一つの違い自体を暗記させたり、教える必要はありません。
ヘボン式を覚えていく中で自然と違いを認識していくと思います。
2通りの書き方があって、どちらも正しいけど、英語の勉強の中ではヘボン式を使う、という事実を教えてあげて下さい。
僕は学生の時にワープロ(懐かしい)やパソコンを個人的に使用し始めたのが早く、キーボードを「訓令式」で打っていたので、ヘボン式との違いに苦労しました…。
2通りの書き方があるという事を明確に知ったのは大学生になってからでした(^^;
ココがポイント
2通りあるという事実をしっかり教えるが重要
4.ここを確認!よく間違うヘボン式ローマ字(大人でも難しい!)
さて、では実際にお子様のヘボン式ローマ字をチェックするときに、役立つ、「あるあるミス」を紹介します。
※できればネット上にあるヘボン式ローマ字表を見ながら確認してもらえるとよりわかりやすいと思います。
※「ヘボン式ローマ字表」を次の見出しにて作成しました。ぜひ参考にしてください!
ポイント
・(シ)×「si」⇒ ○「shi」
・(チ)×「ti」⇒ ○「chi」
・(ツ)×「tu」⇒ ○「tsu」
・(フ)×「hu」⇒ ○「fu」
・(ジ・ヂ)×「zi」「di」⇒ ○「ji」
※ヘボン式では「ジ」も「ヂ」も「ji」で表記
・(ヅ)×「du」⇒ ○「zu」
※ヘボン式では「ず」も「づ」も「zu」で表記
・(シャ,シュ,ショ)×「sya,syu,syo」⇒ ○「sha,shu,sho」
・(チャ,チュ,チョ)×「tya,tyu,tyo」⇒ ○「cha,chu,cho」
・(ジャ,ジュ,ジョ)×「zya,zyu,zyo」⇒ ○「ja,ju,jo」
・撥音(ン)の表記(濁音b、破裂音p、マ行mのまえの(ン)は「m」)
(新聞)×「shinbun」⇒ ○「shimbun」
(参拝)×「sanpai」⇒ ○「sampai」
(閻魔)×「enma」⇒ ○「emma」
・発音上、伸ばす音になるものは何も追加しない
(大阪)×「Oosaka」⇒ ○「Osaka」
(太郎)×「Tarou」⇒ ○「Taro」
(東京)×「Toukyou」⇒ ○「Tokyo」
・促音(ちっちゃい「ッ」は子音を重ねるが、「チ音の前のちっちゃい「ッ」」に注意)
(はっぴ)×「hapi」⇒ ○「happi」
★(薩長)✕「saccho」⇒ ○「satcho」(正答率低)
5.ヘボン式ローマ字 一覧表
間違いやすいところは「赤字」にしています。
基本のヘボン式ローマ字表
| 行 | a | i | u | e | o |
|---|---|---|---|---|---|
| あ行 | a | i | u | e | o |
| か行 | ka | ki | ku | ke | ko |
| さ行 | sa | shi | su | se | so |
| た行 | ta | chi | tsu | te | to |
| な行 | na | ni | nu | ne | no |
| は行 | ha | hi | fu | he | ho |
| ま行 | ma | mi | mu | me | mo |
| や行 | ya | yu | yo | ||
| ら行 | ra | ri | ru | re | ro |
| わ行 | wa | o(を) |
濁音・半濁音
| 行 | a | i | u | e | o |
|---|---|---|---|---|---|
| が行 | ga | gi | gu | ge | go |
| ざ行 | za | ji | zu | ze | zo |
| だ行 | da | ji(ぢ) | zu(づ) | de | do |
| ば行 | ba | bi | bu | be | bo |
| ぱ行 | pa | pi | pu | pe | po |
拗音(ゃ・ゅ・ょ)
| かな | ローマ字 | かな | ローマ字 | かな | ローマ字 |
|---|---|---|---|---|---|
| きゃ | kya | きゅ | kyu | きょ | kyo |
| しゃ | sha | しゅ | shu | しょ | sho |
| ちゃ | cha | ちゅ | chu | ちょ | cho |
| にゃ | nya | にゅ | nyu | にょ | nyo |
| ひゃ | hya | ひゅ | hyu | ひょ | hyo |
| みゃ | mya | みゅ | myu | みょ | myo |
| りゃ | rya | りゅ | ryu | りょ | ryo |
| ぎゃ | gya | ぎゅ | gyu | ぎょ | gyo |
| じゃ | ja | じゅ | ju | じょ | jo |
| びゃ | bya | びゅ | byu | びょ | byo |
| ぴゃ | pya | ぴゅ | pyu | ぴょ | pyo |
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「ン」や、ちっちゃい「ッ」など結構難しいですよね。
まずは保護者が難しいヘボン式表記があるんだと認識したうえで指導すると、楽しみながら覚えさせることができると思います。
お子様に問題を作らせてみるとヘボン式を考えるいいトレーニングになるかもしれません。
やりがち!? 英単語の覚え方の注意点(英単語暗記方法)【英文法学習のための準備学習⑥】
「英文法学習のための準備学習」の6回目です! 今回は「英単語の覚え方」になります。 英単語、覚えられない子はなかなか覚えられないですよねー。 基本的に「暗記」をするときは、「短時間で暗記し、小テストを繰り返す」が最も効果的です。 これは、単語の意味を覚えるというものには全て使えます。 漢字だけでなく理科や社会の語句にも有効です。 ただし、ただ覚えるだけなので、意味や背景までしっかり理解するとなると、 ただの語句暗記だけでは難しくなってきます。 覚え方に関しては以下を一読の上、続きをご覧いただく事をおすすめ ...
品詞があるという事を知っておこう!(英語・英単語)【英文法学習のための準備学習④】
「英文法学習のための準備学習」の4回目になります。 さて今回は「品詞」というものがあるという事を知っておくことが重要だというお話です。 中学英語(高校受験)ではさほど影響はしませんが、大学受験となると、品詞の知識が必要になりますし、問題集の解説などには品詞での解説が出てきたりします。 それまでに品詞という概念で単語をとらえるということをしていない子、もしくは国語の文法が苦手な子は、品詞で英文法を見るという事が極めて困難になってきます。 わからない~!となる前に、手を打ちましょう! そこで品詞を学ぶ際に必要 ...
小学生・中学1年のための中学英文法準備 完全ガイド
英語が始まったけれど、何から進めればよいのかわからない。単語は少し書いているのに、文法って何??なんとなくでやって、なんとなくでそこそこ楽しかった小学校での英語。中学1年になってから、英語だけ急に重く感じているお子様、多いのではないでしょうか。 そういった場合には、無理に問題集の量を増やす前に、まずは英語学習のための準備を優先的に行ってください。 この記事では、小学生の先取り学習にも、中学1年の学び直しにも使える形で、中学英文法の前に押さえておきたい準備をまとめます。全部を一度に進める必要はありません。今 ...
逆順で言える?アルファベットの覚え方!(小学生・中学生)【英文法学習のための準備学習①】
小学生英語、いろいろ話題になっていますね。 また、中学受験を終えたお子様も中学校での英語で苦労されている方もよく目にします。 そこで、「日本語で学ぶ英文法」でつまずかないための「準備」について順番に解説していきます。 長年英文法を指導してきて、 「もっと早くにこういった勉強の仕方、英語の見方ができていればなぁ」、と感じたことと、 実際に小学生に中学レベルの英文法を指導してきて、「この準備をしっかり行う事で、加速度的に英文法力が上がった内容」 についてお話していきます。 題して【英文法学習のための準備学習】 ...
英語リスニングの勉強法【小学生・中学生・初心者】
今回は英語リスニングの学習のさせ方についてです。 「自分は英語全く聞き取れないし、喋れないから教えられない」 という保護者の方も大丈夫です! この指導法で生徒に教え始めたとき、講師である私自身も得意ではありませんでした。 ところがこの指導法で生徒の成績が上がり始め、私自身のリスニング力も格段に上がりました。 なので安心して最後までお読みいただければと思います。 では目次です。 では一つ一つ見ていきましょう 1.まずは聞いたリスニングでの英文を書きだそう 点数を取るためにはリスニングで流れる英文を全て完璧に ...





