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小学生

子どもの勉強机・椅子・ライトは合っている?前かがみ・足ぶらぶら・暗いときの見直し方

こんにちは!

塾講師歴15年、まなびノートのトトです。

「なんか背中曲がってない??」
「足がぶらぶらしているけれど、これでいいのかな」
「ライトは置いているのに、暗いのか、まぶしいのか、正直よく分からない」

どうでしょう。
このようにお子様が机に向かっているときの「姿勢」や「様子」に着目したり気にすることって少なくないですか。
気にしたことはあるけど、勉強しているかどうかを気にするほど気にはしていませんよね(笑)

僕もどちらかといえばそうでした。
しかし小学生低学年の子たちを指導するにあたって、姿勢のいい子は集中力が高いということにはすぐに気づきました。
それ以降、中学生にもできる限り姿勢矯正に関して言及するようになりました。

今回はそんな姿勢を作る外部要因である、机や椅子の高さ、そしてライトの明るさまでお話ししたいと思います。

体のことに関わる話なので、ふわっとした話ではなく、しっかりとした資料をもとにお話しします。

家庭で確認できるところと、相談したほうがよいところを分けながら整理します。
医療の診断を行う記事ではありませんのであしからす…。


姿勢を注意しても直りにくいときは、まず環境を見る

姿勢の悪さは、本人の癖だけで決めない

子どもの姿勢が崩れると、つい「ちゃんと座って」と言いたくなりますよね。
でも、毎回それで戻らないときは、本人の意識だけの問題ではないことがあります。

たとえば、

  • 足が床につかない
  • 机が高すぎる、または低すぎる
  • ノートを正面に置きにくい
  • 手元が暗い
  • ライトが反射して見づらい

こういうことがあると、姿勢は崩れやすくなります。

確認するのは「机・椅子・ライト」の3つ

この記事で見るのは、次の3つです。

  • 机と椅子の合い方
  • ライトの見え方
  • 今ある環境で直しやすい順番

高い家具を買う話から始めるのではなく、今ある環境でまず確認できることに絞ります。

この記事で扱う根拠の範囲

今回は専門知識も必要となるので、確認に使用した資料などを先に紹介しておきます。
ここで主に参考にしたのは、

  • 書字の座位姿勢に関する小児作業療法の資料
  • 子どもの作業環境に関する人間工学の資料
  • 文部科学省の学校環境衛生基準
  • カナダ労働安全衛生センター(Canadian Centre for Occupational Health and Safety)【CCOHS】
  • 米国労働安全衛生局(Occupational Safety and Health Administration, OSHA)【OSHA】

です。(記事最後に詳細を記載しています。)


机と椅子の合い方は、距離より先に「状態」で見る

どうしても「本と目は何cm」みたいな一律の数字で確認したくなりますが、
お子様の体格や視力も関係してくるので、それより先に、

今どういう状態になっているかを見てください。

足が床につくか

まず見たいのは、足が支えられているかどうかです。

  • 足が床につかない
  • つま先だけしかつかない
  • 足をぶらぶらさせている

こういう状態だと、体が安定しにくくなります。

書字の姿勢では、

  • 椅子を机に寄せて
  • 中央に座り
  • 安定した座位を取ること

が書きやすさにつながるとされています。

とはいえ、小学校低学年など、どうしても椅子に座ると足が床につかないことはあるかと思います。そ
んなときはまず試しやすいのは、足台を入れることです。
(一般的な学習デスク付属の椅子なら、足置きの高さを確認してください。)

専用品でなくても、安定していて滑りにくいものなら試しやすいです。

肩が上がりすぎていないか

書いているときに肩が上がっているなら、机が高すぎることがあります。
逆に、肩を落としても書きにくく、体を前に倒しているなら、椅子や机の合い方がずれていることがあります。

ここでも、厳密な数値よりも、

  • 肩が上がっていないか
  • ひじが無理なく使えているか

を見てください。

前かがみになりすぎていないか

前かがみが強いときは、本人の癖だけとは限りません。

  • 机が高い、低い
  • 足が不安定
  • 手元が暗い
  • ノート位置が悪い
  • 視力が悪い

こういうことでも、前に倒れやすくなります。

ずっと前かがみで書いているなら、まず「姿勢が悪い」と言う前に、

椅子の高さや机の高さが苦しくさせていないかを見てください。

併せて視力も確認してみてください。
すでに眼鏡やコンタクトをしている場合は、眼科で今の視力に合っているか確認してみるのも良いかと思います。

ノートを正面に置けるか

上記の姿勢矯正はクセがついているとなかなか直りにくい面があるのですが、
簡単に直せるのに、みんなやっていないことがあります。

それが「ノートを体の正面に置く」です。

これを生徒に言うと、曲がった姿勢に合わせてその姿勢のままノートを正面に持ってきますが、それでは意味がありません。
姿勢を正したときにノートを正面に持ってくるのです。

ズレたノートに姿勢を合わせるのではなく、

ノートを正しい姿勢に合うように調整するのです。

これ何度言っても体をノートに合わせる子が多いです。
ノートを正面に置けず、体をねじって書いているなら、姿勢は崩れやすくなり、呼吸が浅くなり、集中力が低下します。

机の上が散らかっていて体をねじっていないか

  • 机の上が狭い
  • 物が多い
  • ライトや小物が邪魔
  • 置き方が決まっていない

こういう状態も関係します。

体を正面に向けて書ける配置になっているかを、先に見ておくとよいです。

その他、机と椅子の話に見えても、実際には机上整理の影響がかなりありますこともあります。

体をねじって書いているなら、

  • 机の上を空ける
  • ノートの置き場を正面に作る
  • 今使う物だけ出す

この3つだけで変わることがあります。


ライトは「明るいかどうか」より「見やすいかどうか」で見る

暗い、まぶしい、反射する、は全部見えにくさになる

ライトがあるだけでは十分とは言えません。

見えにくさには、いくつか種類があります。

  • そもそも暗い
  • 逆に明るすぎてまぶしい
  • 紙やタブレットに反射する
  • 影が強く出る

CCOHSでは、まぶしさを「明るい光や反射が、対象の見え方を邪魔すること」と説明しています。
つまり、直接光だけでなく、紙や画面の反射も見たいところです。

明るさは机の上で測る

部屋の全体がなんとなく明るくても、机の上が暗ければ、勉強する面としては足りません。

文部科学省の学校環境衛生基準では、

照度は机上で測る前提になっています。

家庭で測るなら、次の順で十分です。

  1. いつもの勉強の形にする
  2. ノートを置く位置に照度計を置く
  3. 中央、利き手側、反対側くらいを見る
  4. 影を作らないようにして測る
  5. 数字だけでなく、反射やまぶしさも確認する

家庭学習では何ルクスを目安にするか

では明るさの基準値(数字)を教えてよ!って話になりますが、

残念ながら、家庭学習専用の公的基準が、はっきり確認できているわけではありません。

したがって、この記事では文部科学省の学校環境衛生基準を、家庭学習の参考目安として使う形にします。

教室などの照度については、

  • 下限は300 lx
  • 500 lx以上が望ましい

とされています。

そのため、紙に書く家庭学習なら、

  • まず300 lxを下回らない
  • 500 lx前後を目安に見る

という考え方が使いやすいです。

ただし、ここで「このライトを何cmに置けばよい」とまでは言えません。
同じライトでも、机の色、壁の反射、部屋全体の明るさで結果が変わるからです。
ここは測って、見え方を確認しながら動かすほうが正確です。

照度の確認順序まとめ

  1. いつもの勉強の形にする
  2. 机上で照度を測る
  3. 300 lxを下回るなら補助灯を足す
  4. 500 lx前後を目安に位置を調整する
  5. まぶしさ・反射・影を確認する

一応照度を測るツールはこちら。

子どもの感想だけで決めない

ここも大事です。
小学生が「まぶしい」「まぶしくない」を、いつも正確に言葉にできるとは限りません。

なので、本人の感想だけで決めず、親が見て分かるサインも合わせて見てあげてください。

  • 目を細める
  • 顔を近づける
  • 紙の向きを何度も変える
  • 目をこする
  • 学習後に頭痛を訴える

こうした様子があるなら、ライトの位置や反射を見直したほうがよいです。


よくある状態と対策表

よくある状態と、まず試すことを簡単にまとめました。

よくある状態まず試すこと
足がぶらぶらする足台を置く、足代の位置を合わせる
肩が上がる座面や机の合い方を見る
顔が近い明るさと視力の確認
まぶしい明るさとライトの角度を変える
反射するライト位置や向きをずらす
体をねじる机上整理+ノート位置を見直す

迷ったら、この確認表で見る

ここまでの内容を、一度表で確認してみましょう。

机・椅子・ライト確認表

チェック項目はい / いいえ
足が床につく
肩が上がりすぎない
前かがみになりすぎない
ノートを正面に置ける
体をねじらず書ける
手元が暗くない
ライトがまぶしすぎない
紙や画面に強い反射が出ていない

「いいえ」が多いところが、今の見直しどころです。

受診や相談が必要なサイン

次のような状態があるときは、家庭内調整だけで片づけないほうが安全です。

  • 強い頭痛
  • しびれ
  • 極端に顔を近づける
  • 片目をつぶる
  • 見えにくさが続く

こういう場合は、眼科や必要な専門家に相談したほうがよいです。

学習環境全体はこちらの記事へ

今回の記事はあくまで外部環境(机・椅子・ライト)のお話です。
その他、机まわりの物の位置や、スマホ、ゲーム、漫画の置き場所まで含めて見たいときは、以下の記事をご覧ください。


まとめ

子どもの「前かがみ」「足ぶらぶら」「暗い」「まぶしい」は、
本人の癖だけで決めないほうがよいです。
まず見たいのは、机・椅子・ライトが、今の子どもに合っているかどうかです。

今回の見たポイントは、次のとおりです。

  • 足が支えられているか
  • 肩が上がりすぎていないか
  • 前かがみになりすぎていないか
  • ノートを正面に置けるか
  • 手元が暗すぎないか
  • まぶしさや反射がないか

お子様の姿勢をご覧いただいて、本人が気づいていないうちに勉強しづらい姿勢になっているのではないか、という視点を持ち、
どこを変えれば取り組みやすくなるかを見つけてあげてください。

参考資料

・書字の座位姿勢に関する小児作業療法の資料
 Aneurin Bevan University Health Board の
「Occupational Therapy Advice for Sitting Posture for Handwriting」

・子どもの作業環境に関する人間工学の資料
 Ergonomic evaluation of school furniture in Slovenia

・文部科学省の学校環境衛生基準

・カナダ労働安全衛生センター(Canadian Centre for Occupational Health and Safety)【CCOHS】
・米国労働安全衛生局(Occupational Safety and Health Administration, OSHA)【OSHA】
 の照明・反射のガイド

次に読むべき記事

家庭学習全体の見取り図を整理したいときは→「学習習慣・環境 完全ガイド(格差を広げない家庭設計) P5」
机・椅子・ライトだけでなく、家庭学習全体をどこから見ればよいかが分かります。環境の問題なのか、習慣の問題なのかも切り分けやすくなります。
https://kategakublog.com/p5-learning-habits-environment-complete-guide-ge-chai-woguang-genai-home-she-ji/

姿勢やライトは見直した。次は机まわり全体や物の位置も整理したいときは→「学習環境の整え方 C25」
机・椅子・ライトだけではなく、書く面、戻しやすさ、スマホやゲームの位置まで広く見直せます。家庭学習を始めやすくする全体像がつかみやすくなります。
https://kategakublog.com/c25-learning-environment-setup/

机・椅子・ライトだけでなく、家の勉強環境をまとめて点検したいときは「家庭学習チェックリストPDF SL1」
読んで終わりにせず、家庭学習環境を一つずつ確認できます。どこから手をつけるか迷うときにも使いやすいです。
〈制作中〉

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