こんにちは。
現役の塾教室長、兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
ネットの記事でも、勉強の仕方や勉強ができない子の特徴などたくさんあります。
「繰り返し復習させる」、とか「毎日コツコツやる」、などそういった誰でも知っていることではなくて、もっと根本的なことをお話ししていきたいと思います。
特に家庭学習となると親と子供との関係がとても重要になります。
どうしても「子供が勉強とどう向き合うか」に注意しがちですが、指導する側(親)の意識改革がとても重要です。
ポイントはたった3点です。
では最後までお付き合いお願いします。
10年講師を続けてきた僕から結論を申し上げると、
「頭が悪い子、勉強ができない子はいない」
です。
正確に言うと、
「学校の勉強において頭が悪い子は存在しない。」
ですが。
なぜそう言えるのか、じゃあ何が悪くて点数が取れないのか、について、僕の経験から以下の3点でご説明します。
step
1「頭が良い・悪い」ではない、「やってきたか、やっていないか」
step
2「まずは勉強の仕方に時間をかける」
step
3「いきなりは無理。時間がかかることを理解してあげる」
①「頭が良い・悪い」ではない、「やってきたか、やっていないか」
いわゆる「できる子」は、必ず過去に一生懸命勉強に取り組んだ経験があります。わかりやすいのは中学受験経験者ですね。
中学受験者はかなりの勉強量を行います。その過程で勉強する癖や自分なりの勉強の仕方を身につけます。。
それに対していわゆる「できない子」は、自分なりの勉強の仕方や続け方を知らないだけです。
ここがポイントです。
知らない子に、「とにかく問題集をやりなさい」といってもただ答えを写しておしまい。という事がとにかく多いのです。
だって知らないから。
仕事でもそうですよね。全くパソコンの知識がない人に、いきなりやれ、と言っても無理な話です。
知らなければ、勉強の仕方を教えなければ先に進めません。
ココがポイント
頭が悪い、勉強ができないのではなく、「知らないだけ」
②「まずは勉強の仕方に時間をかける」
というわけで勉強の仕方を教えればよいわけですが、ここで多くの人はテスト範囲や、難しい問題の「解き方」を教えます。
それは間違いです。もちろんそういった場面もあるでしょうが、それを優先してはいけません。
じゃあ何を教えればいいのか、簡単な事です。
例えば整理して考える事が苦手な子の場合は、ノートを丁寧に書かせるだけです。字のバランスや誤字脱字などをチェックするだけです。それに時間をかけます。
このチェックだけならそんなに時間もかからないですよね。やり直しも書き直しだけなので、勉強ができない子でも一人で行う事ができます。
ただこれだけです。できることから机に向かう時間を増やします。
(細かい確認方法や見方に関してはケースバイケースですので、別途記事にします。)
ココがポイント
解き方・演習量ではなく、「勉強の仕方」から
③「時間がかかることを理解し、褒めてあげる」
とても重要な事です。
初心者は慣れるまでに時間がかかります。
対大人だとそれを理解してあげられても、対自分の子供となるとイライラしますよね。
でも子供にとってはそれが当たり前なのですから、親がイライラしても子供にプラスになる事は一つもありません。やり直しが必要なら根気よく何度も何度もやらせてみてください。
そして、前回より少しでも良くなっていれば必ず褒めてください。
ノートの場合だと、誤字脱字がなければ褒めて、バランスよく書けるようになれば褒めます。
できた事を見逃さないでください。続ければ必ず良くなります。難しいことではないので。
ココがポイント
「時間がかかることを理解」し、「できた事に気づき褒める」
まとめ
どうですか、今の話しの中に頭が良い・悪いが影響しているでしょうか。
時間はかかりますが、過去に根気よくこれらを続け、中学1年生入塾当時数学40点台の生徒が、中学3年生では90点台、そして高校生では100点を取るまでになりました。
やればできます。それはみんなわかっている事。でも「知らないからできない、ということを理解している人が少ない」という事です。
今回は根本的なお話しなので、できるだけ簡潔に書きました。具体的な方法や手法は別途記事にしますね。
繰り返しますが、「頭が悪い子、勉強ができない子はいません」
ポイントまとめ
- 頭が悪い、勉強ができないのではなく、「知らないだけ」
- 解き方・演習量ではなく、「勉強の仕方」から
- 時間がかかることを理解」し、「できた事に気づき褒める」
勉強は大人になってもしなければなりません。
焦らず長い目でお子様の成長をサポートしていきましょう!