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連想力がカギ!言い換え書き抜き問題【国語 記述問題の教え方-初心者編⑤】小学生/中学生

国語 記述 男の子

こんにちは。

現役の塾教室長兼講師のトトです。

講師歴は10年になります。

 

「国語 記述問題の教え方-初心者編」の第5回目となります。

前回の内容がまだの方は先にお読みください。

こちらでの教え方がご理解いただいている前提でお話ししていきます。

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書き抜き問題 問題パターン別 記述問題教え方一覧

今回は上記パターン別の2つ目

 

「2.言い換え書き抜き問題」です。

 

目次です

step
言い換え書き抜き問題とは

step
知識だけでなく連想力が必要

step
念のため字数の確認

では一つ一つ見ていきましょう

 

1.言い換え書き抜き問題とは

言い換え書き抜き問題とは、

例題

傍線部「身体はそのままなのに、見ている風景がぐるぐるとまわるような感覚」とあるがこれを言い換えた部分を文章中から五字で書き抜きなさい。

「言い換え」という言葉が出てくるだけで、

生徒はなんだか難しいと勝手にイメージして、

モチベーションが下がる生徒が多いです。

そんな言い換え書き抜き問題はどのように教えればいいのでしょうか。

 

2.知識だけでなく連想力が必要

確かに、指示内容の書き抜きと比べて少し難しく感じるかと思います。

なぜかと言うと、単純に文末表現に合せて探せばいいわけでは無いからです。

前回の書き抜き記事のポイントにも挙げましたが(詳細は記事をご覧ください)、

その文末表現にぴったり合わせるだけでなく、関連した他の表現も探す事が重要でしたよね。

今回のこの問題もまさにその力が必要なわけです。

短い語で抜き出す場合は、短い語(熟語)は文中にたくさんあるので、

選択の幅が広がります。

したがって、文末表現から、それに関連する語をたくさん連想しながら探さなくてはいけません。

 

つまり、より連想力が重要になってきます。

語句の意味や類義語、対義語の知識があり、語句問題が得意であれば、

簡単でしょ!?と思うかもしれません。

確かにこのパターンの問題を解く為には、知識は必須ですが、

知識があればこのパターンの問題が解ける、とはいきません。

 

なぜか。

それは先にも述べた連想力です。

基本的に語句系暗記を行う際に、

類義語であれば、一語に対して一語で覆えるのが基本だと思います。

複数あっても、とりあえず代表的な一語で覚えるかと思います。

また覚えたからと言って、

「語句問題」で出題されたら思いだせるけど、

文書を読むときには思いだせない、なんて生徒もいました。

これは語句問題を、問題パターンごと「場面慣れ」する事で暗記の助けになっているときに起こります。

文章を読む際に類義語や対義語を思い出すという経験が浅ければ、

いくら記憶にあっても、それを呼び出す事には時間がかかりますし、

そもそもそんなことしないのかもしれません。

まぁかなり極端な話しをしましたが…。

 

場面が変わるといつも通りにいかない、

という事は大人でもあるのではないでしょうか。

お母さんと家庭学習 女の子

そう、これが連想力なのですよね。

記憶だけではなくて、常に関連する事を考える。

これが必要です。

連想の仕方 例

例の問題であれば、

「感覚」という言葉から

・心地良い

・イライラする

・気持ち

・頭痛

しびれ、麻痺

神経

・痛い、痛み

・~のような

・暑い、寒い

めまい

※赤で引いた言葉まで思いだせると素晴らしいです。

このように考えた後、

文全体を見て、該当するものはというと

「頭痛」「しびれ」「めまい」ですね。

似た言葉が文中にあればそれが正解の箇所となります。

もちろん直接連想できなくても、

文を読んでいる中で気づく事もあるので、必ずしも先に連想しきらないといけない、

というわけではありません。

 

このパターンの問題で間違えた場合は、すでに答え合わせをして、

何に注目するのかはわかってしまっていると思うので、

それ以外に連想できる言葉をお子様と一緒に出し合ってみてはいかがでしょうか。

品詞に関係なく、いろいろ連想してみて下さい。

正解はないので、とても楽しくトレーニングできるかと思います。

ココがポイント

言い換えは連想するトレーニングが必要!

ココがポイント

連想トレーニングはいつでもどこでもできる

 

3.念のため字数の確認

ここまで書き抜きできた生徒はまぁほぼ間違える事はないと思うのですが、

念には念を入れ、ケアレスミスをなくすトレーニングも同時に入れておきましょう。

ここでのポイントは…

そうですよね。

「逆に数える」ですよね!

 

比較的短い言葉に言い換える場合は

わざわざ数えることも必要ないかとは思いますが、

内容を確認するという意味も込めて、行うようにしてください。

ココがポイント

字数確認も忘れずに!

 

まとめ

わからないがわかる

さていかがでしたでしょうか。

同じ書き抜きでも必要とする能力は若干異なりましたね。

 

こうしてみると、国語の問題って、

文を読むために必要なテクニック要素を

問題演習を通して培っているかのようにも思えてきました。

 

こうやって記事にすることで、新たな発見もあるので、

小さいことでもどんどん記事にしていきますね!

 

ポイントまとめ

  • 言い換えは連想するトレーニングが必要!
  • 連想トレーニングはいつでもどこでもできる
  • 字数確認も忘れずに!

 

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では!

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