こんにちは。
現役の塾教室長兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
今回は実際の塾でも行なっている暗記のさせ方の1つを紹介します。
こちらの記事をまだ読んでない方はぜひ先にご覧ください。
今回の内容がよりわかりやすくなると思います。
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なぜ暗記ができないのか【理由と勉強方法】
こんにちは。 現役の塾教室長兼講師のトトです。 講師歴は10年になります。 子供に暗記のさせ方、苦労しますよね。 興味があればすぐに覚えられるのですよね。 でも学校で習うこと全てに興味を ...
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さて、暗記の仕方は様々で、ぴったり合うやり方は個々にあるのですが、
今回紹介するのは暗記に困っている生徒にとりあえずやらせている凡庸的な方法です。
ですが大抵の生徒はこのやり方で暗記テストで高得点を取っています。
ご家庭でもできる事なので是非やってみてください。
語句系暗記には全て使えます。
英単語、漢字、熟語、理科語句、社会語句など全てに適用できますよ!
今回のポイントは3点です。
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1暗記作業は10分で区切る
step
2必ず小テストを
step
3満点取れるまで何度も
では最後までお付き合いください!
1 暗記作業は10分で区切る
例えば漢字や英単語、理科社会の語句説明ページ「1ページ分」をまずは10分で覚えさせます。
必ずタイマーのカウントダウン機能を使用してください。
(キッチンタイマーで結構です。)
人間は音と時間にとても敏感です。
「よーいスタート」とタイマーを押せば、「できないよ〜」などと言っている生徒もいきなり取り組みます。
(これは暗記でなくても集中できない生徒によく使っています。)
暗記の際は音読と書きを同時にやらせた方が理想的ですが、本人が覚えやすそうと感じるやり方でやらせてください。
10分経ったら一旦終了しましょう。
「まだムリー!」と言ってきても、終わりにしてください。
「じゃあもう少し…」と延ばすと、それが延々と続き、だらだら作業に変わります。
10分で区切ることで徐々に10分で覚えようとしてきます。
なので、覚え切れていないと言ってきても絶対に怒らないで下さいね。
小テストに移りましょう。
ココがポイント
ポイント タイマーで10分カウントダウンを
2 必ず小テストを
10分での暗記作業が終われば小テストを行いましょう。
アウトプットが最も重要です。
「暗記した気になっている」ことを防ぎましょう。
先に小テストの作り方のご説明です。
小テストの作り方
手書きで用意すると時間がかかります。
答えたい箇所は隠しておこなえば良いのです。
この際、英単語などは右側に日本語訳が書かれている事が多いので、右側をまとめて隠せばよいのですが、
理科や社会などは文章の途中が空欄になっていて、隠しにくいのですよね。
そこで、部分的に隠したいときは
「付箋(ポストイット)」を利用しましょう。
これなら簡単に隠せますし、ある程度再利用できますからね。
理科や社会などは、語句のみならず、語句の説明部分を隠してもOKです。これで記述問題に対応できます。
さて小テストが準備できたら、こちらも10分で答えさせましょう。(量が少ない場合は5分でも結構です。)
テストをやらせる前に必ず「10分経ったら丸付けしてね、漢字の間違いもバツにしましょう!」と言ってやらせてください。
答え終えたら丸付けをさせてください。
間違いがあっても絶対に怒らないでください。
むしろしっかりバツにしていることを褒めてください。
小テストは暗記できているかどうかを確認するものです。
それをしっかり伝える事もとても重要です。
注意点
※この際、あまりにも間違いが多い時は、「ちょっと難しかったか~、ごめんね。じゃあ少し量を減らそう!」と言い、
暗記部分を半ページにするなど、暗記量を減らしてください。
また、暗記時間を増やしてもOKです。ただし15分以上はNGです。それ以上になるとダラダラし始める生徒が多かったので。
全問正解できれば次のページです。
ココがポイント
小テストは確認!間違えても怒らない。メリハリをつけて行う事が重要!
3 満点取れるまで何度も
小テストで間違いがあれば再暗記です。
再暗記をするときのポイントですが、よくあるのが、「間違えたものだけを暗記し直す」です。確かに効率が良いのですが、間違えたものを再暗記している間に、先に覚えた内容を忘れていく事があります。
なので、間違えたものだけではなくて、そのページ全て小テストの対象にしてください。
再暗記をする際に「間違えた問題だけじゃなくて、それ以外も確認するから、先に覚えたことも忘れていないか確認しながら暗記するのよ~」などと言ってあげてください。
再テストをするときはもちろん必ず間違えたものはテストの中に入れてください。
これで満点が取れるまで何度もやらせます。8割とかはダメです。必ず満点です。理科や社会の漢字間違いもダメです。
量が適量であれば2回か3回繰り返せば満点を取れます。
これが1回で満点が取れるようにすることを次の目標にしてください。
そうすればその子なりに暗記するときのコツを覚えてきます。
満点が取れたときはしっかり褒めてください。
そして、「短時間で集中してやって、それでできなければ、もう一度やればいいのよ~。」
と、できなくてもできるまで繰り返しやればいいんだ、それが正解なんだ、ということをしっかり伝えましょう!
10分暗記作業、小テスト、のサイクルは全体的に60分か90分で一旦休憩を入れてください。さすがに疲れてきますからね。
ココがポイント
満点取れるまで何度も繰り返す。できなくても何度も取り組むことが大切であると伝える。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「時間を区切る」ことと、「確認作業(小テスト)」がポイントでしたが、
暗記作業、小テストを行う前に「なんの目的でするのか、何に注意するのか」を事前にしっかり子供に伝える事も重要です。
僕が生徒に指導するときは、どういう姿勢で取り組むのかという「目的」と「理由」「注意点」を必ず説明してから取り組ませています。
これ結構重要です。詳細に関しては別途記事にしたいと思います。
ポイントまとめ
- 暗記作業は10分で区切る
- タイマーでカウントダウンを
- 小テストで「暗記した気」を防ぐ
- できなくても怒らない
- できるまで何度も繰りかえす
- できたら褒めて大切なことを伝える
最後まで読んでいただきありがとうございましたー!