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筆者の考え見つけ方(意見書き抜き問題)【国語 記述問題の教え方-初心者編⑥】小学生/中学生

教える保護者と子供 家庭学習 小学生 中学生

こんにちは。

現役の塾教室長兼講師のトトです。

講師歴は10年になります。

 

「国語 記述問題の教え方-初心者編」の第6回目となります。

以下の内容がまだの方は是非先にお読みください。

こちらでの教え方がご理解いただいている前提でお話ししていきます。

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手を挙げる女の子 家庭学習
指示内容書き抜き問題 解き方と教え方【国語 記述問題の教え方-初心者編➃】小学生/中学生

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書き抜き問題 問題パターン別 記述問題教え方一覧

今回は上記パターン別の3つ目

「3.意見書き抜き問題」です。

 

目次です

step
意見書き抜き問題とは

step
「〇〇とは」「つまり」「要は」などに注目するだけじゃない

step
指定字数だと「意見部分だけ」を書き抜くのが難しい

では一つ一つ見ていきましょう。

 

1.意見書き抜き問題とは

内容上、文章も用意しました。

少し面倒ですができるだけ短文にしたので是非一読の上、続きをお読み下さい。

意見書き抜き問題とは、

例題

 独学といっても、何もかもを独りで完結させることを意味するものではない。そもそも学びとは、日常生活上得る知識を発展させ、様々な事象について深く考えることである。日常生活では社会生活を通して人や物に触れ、多種多様な価値観を受け入れる。独学とは、他者や物を排除し、ただ独りで学びを推し進めるということではなく、人や物に触れ、知り得た事象について自分で深く考えることではないだろうか。閉鎖された空間で、ただ物事を考えているだけであれば、それは孤独を学んでいるに過ぎない。

<問題>
傍線部「独学」とあるが、筆者は「独学」とはどのようなことであると考えているか。二十七字で抜き出し、はじめと終わりの五字を書き抜きなさい。

解答

「人や物に触」~「考えること」

こんな問題ですね。

説明文(論説文)に多いですね。

この問題、まだ書き抜き問題なので探しやすそうと感じ、取り組む生徒も多いのですが、自由記述となると苦手な生徒が増えますね。

まずは書き抜き問題でトレーニングしましょう。

では「意見書き抜き問題」を解く為に

必要なテクニックと、注意点について解説していきます。

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2.「〇〇とは」「つまり」「~ではないだろうか」などに注目するだけじゃない

さて、筆者の意見を答えるので、筆者の考えを示すときのよく使われるフレーズを押さえておく事が重要です。

(これはどの参考書にも載っていますね。)

筆者の意見を示す言葉

・「〇〇とは」

・「つまり」

・「要は」「要するに」

・「言い換えるとすれば」

・「私は~と思う」
など

★「~ではないだろうか」

先に注意点です。

「つまり」や「要は」、「言い換えるとすれば」は、

説明文(論説文)内で取り上げられている、実験内容や検証内容を整理して説明するときにも使用されるので、必ずしも筆者の意見とは限りません。

注意しましょう。しかしよく使用されています。

 

「〇〇とは」から「私は~と思う」まではよく聞く事ですよね。

ポイントは★印です。

説明文は「ある事象について、様々な角度から検証し、そこから発展させた筆者の意見を述べる」文章です。

そこから「そういう考え方もあるんだ!」と読むところに、説明文を読む意味があります。

「物事を解説しただけの文章」ではありません。

筆者の独自の考察が含まれるのですが、それは「こういう事が実証されているから、こう考えるべきかもしれない。」というような形が基本です。

つまり「断定はできない」のですね。

そこから考えると、筆者の考えが述べられている(いわゆる結論)部分は

「~ではないだろうか。」

とか

「~ということかもしれない。」

など少し濁した形で終わっている事が多いのです。

 

少し難しくなると

「我々には~を考える事が必要だ。」

これは断定の形ですが、「考える事」が必要なわけで、どのように答えを出すかは断定されていませんよね。

 

このように「~ではないだろうか」系を目安にする事もポイントです。

これ結構使えます

 

では例題の場合はどうでしょうか。

文中に「独学とは~」とありますね。なのでこれ以降に注目するわけです。

国語が苦手な生徒はこれだけを見て、

「あった!この後ろを書けばいいんだ!」

ということで、その後を見ます。

そして字数もカウントし、

他者や物を排除し、ただ独りで学びを推し進めるということ」(二十七字

を抜き出し

「他者や物を」~「ということ」

で答えを書きます。

これ間違いですよね。

 

続きを良く見て下さい。

学びを推し進めるということではなく、~

とありますよね。

そう、これは違うんですよ。

ですが間違えた部分、ちょうど二十七字なんですよねー。

人間って、ある条件一つにあてはまれば、安心感を抱きます。

そして時間に迫られている事もあり、

ここを抜き出して、はじめと終わりの五字を選んでしまうのですね。

これあるあるです。

この場合、文章を理解できていないのではなく、注意力が書けているだけです。

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ここで、先に述べた「~ではないだろうか。」も考えてみましょう。

そうすると検討する箇所は

独学とは、「他者や物を排除し、ただ独りで学びを推し進めるということではなく、人や物に触れ、知り得た事象について自分で深く考えることではないだろうか。

までが検討対象箇所となります。

そして「~ではないだろうか。」文末表現「~なこと」を含めて考えると、

~で深く考えること」が該当しそうです。

ではここから逆順に二十七字カウントすると…

人や物に触れ、知り得た事象について自分で深く考えること

きっちり二十七字です!

あとははじめと終わりの五字を書き抜きます。

「人や物に触」~「考えること」

これで正解です!!

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このような間違いをしている場合は、筆者の意見を書き抜くときに、

「~ではないだろうか」のような文末に注目する事を何度も行わせて下さい。

そうすれば正解への精度が高まると思います!

そうか!だけや、ただやらせるだけではダメです。

しっかりトレーニングを積ませましょう!

 

ココがポイント

筆者の意見は「○○とは」「つまり」などの言葉だけでは引っかかるときがある

ココがポイント

「~ではないだろうか」など断定しきっていない文末にも注目する。

 

3.指定字数だと「意見部分だけ」を書き抜くのが難しい

2で見たように、

指定字数問題書き抜きで、意見部分だけを選ばなければいけない場合、

難易度が上がります。

 

「一文を抜き出して…」の問題の場合は

「独学とは、他者や物を排除し、ただ独りで学びを推し進めるということではなく、人や物に触れ、知り得た事象について自分で深く考えることではないだろうか。」

を抜き出して、はじめと終わりの五字を書き抜けばいいので、

わかりやすいし、ミスもしにくいのですよね。

指定字数で意見部分を書き抜く場合は

テクニックのみだとケアレスミスを起こしやすくなります。

(「~ではないだろうか。」を紹介しましたが、これも絶対ではありません。)

 

この記事のシリーズは

「点数につなげるためのテクニック」に重点を置いて説明していますが、

あくまで「読解」が基本です。

テクニック頼りの探し方ばかりだと、

本番で大きくミスする可能性は排除されていないので注意してください。

 

お子様の回答を添削される場合は、正解していても必ず

「筆者の意見だからここの部分で内容として合っているよね、」

とか

「一文を抜き出せだから、これで正解だけど、一番言いたい部分はここだけになるよね。」

など読解としての基本に乗っ取った確認もしてあげると良いかと思います。

 

テクニックはあくまでテクニック。

過信しすぎないように!!

ココがポイント

テクニックのみではなく内容読解としてもしっかり確認してあげる

 

まとめ

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いかがでしたでしょうか。

一見解答用紙に記述する文字数も少なく簡単そうに見えますが、意外と注意すべきことが多かったですね。

書き抜き問題と言っても、問題の出し方によっては難易度が変わってきます。

しかしその難易度は問題の出し方によって注意するべきことが増えるかそうでないかという事が多いです。
(文章自体が難しいものは省きます。)

ですので、間違っていても、間違いの原因はお子様ごとに異なります。

どこでミスしているかを確認し上げる事が重要です。

 

間違っても「もっとしっかり読みなさい!」だけで終わらせないで下さいね。

これは禁句です。なんの根拠もない指導です。

 

今回の例題は、ご家庭で添削するときは難しいと思います。

だからこそ、例題一つではありますが、細かく書かせていただきました。

チェックする順番などを参考にしていただき、じっくりお子様と確認し、

国語の問題を解く事を楽しんでください!

ポイントまとめ

  • 筆者の意見は「○○とは」「つまり」などの言葉だけでは引っかかるときがある
  • 「~ではないだろうか」など断定しきっていない文末にも注目する。
  • テクニックのみではなく内容読解としてもしっかり確認してあげる

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