子供への接し方

ストレスは捨てましょう【家庭学習で保護者がするべき事】

ストレス フリー

こんにちは。

現役の塾教室長兼講師のトトです。

講師歴は10年になります。

 

家庭学習、大切だとは思っていてもなかなか大変ですよね。

ストレスばかりでしんどいです。

 

今回のお話し、結論から言うと、「そんなストレスに感じる事はするな!」ってことです。

 

家庭学習への考え方や取り組み方で精神的にも楽になります。
難しいことではありません。

まずはストレスに感じてしまう理由について整理しましょう。

ストレスの原因

  • つきっきりで見ようとしている。
  • 問題の解説をおこなおうとしている。
  • 自分と子供の価値観や能力が同じだと思っている。

 

では、これらの対策です。

 

step
べったり横にいる必要はない。

step
解き方を教えるな。プロに任せて「聞き方」を指示する。

step
子供のやりたいようにやらせる。できない量を追いかけるな。

 

では早速見ていきましょう!

 

ポイントを読む

①べったり横にいる必要はない。

 

家庭学習はある程度は時間を作る必要があります。

でもべったり長時間となりにいる必要はありません。

最終的には自主的に行えるようにすることも目的ですからね。

最初はうちは「見守ること」が大切です。

 

まずは家庭学習の内容を確認し、どのようにするのか指示します。

例えば

「20分くらいでここまでやって、その後丸付けして、20分で解き直しをしようか。」

 

など、1時間くらいでパッケージングして細かい内容を伝えます。

最初は手間取るかもしれませんが、ここは頑張ってください。慣れれば5分くらいで終わります。

メモ書きしてあげるといいですね。

 

 

その後は自分のお仕事や家事を行ってください。

時間になったら、内容を確認してあげてください。

間違っていても怒っていはいけません。

 

最初のうちはとにかく時間通りにやり切ったことを褒めてください。

 

そして次の家庭学習の際に指示する内容に、1つずつ訂正内容を盛り込んでいきます。

 

例えば「字が汚い」の場合は

「じゃあここまでを30分でやって、丸付けして…、」

「で、今回は同じ大きさの字で書く事を心掛けましょう!いい?同じ大きさね!」
といってやらせます。

(念を押すところがポイントです。)

 

時間になったら、「同じ大きさの字」で書けているのかだけを確認してください。

もちろんある程度は意識して書いていると思うので、大いに褒めてあげてください。

 

「お!めちゃくちゃ読みやすい。同じ大きさにするだけでこんなに違うんだね~!見やすくてお母さんうれしいな!」

など。

 

他に

「途中式を丁寧に書く」
「姿勢良く取り組む」
「調べた個所にマーカーを引く」などです。

 

勉強の仕方や姿勢を少しずつ改善していくように指示する事がポイントです。

一気にあれこれ言うのはNGです。

キャパオーバーで子供の頭から煙が上がります(笑)。

暗記できない 小学生 中学生

この流れに子供も慣れてくれば、1時間だったパッケージを少しずつ長くしていきましょう。

(もちろん休憩の指示も入れるようにしてくださいね。)

そうすると親の自由時間も長くなると思います。

 

イメージ

家庭学習という補助輪をたくさんつけた自転車をイメージしてください。

一気に外すと倒れます。致命的なケガを負うかもしれません。

1つずつ補助輪を外していき、乗っている姿を遠くから見守ります。

外すときだけそばにいればいいのです。

 

べったり横にいてもケンカのもとです。

面倒になるかもしれない事は最初からやめましょう。

 

そして焦ってはいけません。最初が肝心です。

 

これで一つストレスから解放されました。

 

 

②解き方を教えるな。プロに任せて「聞き方」を指示する。

 

僕の塾で全生徒に「お父さんかお母さんに質問したことある?」と聞いたところ、100%「ある」と答えました。

 

家庭学習を進める中で、「この問題がわからない…」という「質問」が来るかと思います。

もしくは間違いだらけで「こりゃ教えなきゃダメだわ。」という瞬間がやってくるかと思います。

 

結論から言うと、「教えなくていい」です。

 

もちろん指導経験や教える事を楽しめる気持ちがあるなら教えてあげてください。

でも大半の保護者がそうではないと思います。

 

教えなきゃと思うから時間がかかり、ストレスになります。

そんなものは学校の先生か塾の先生に丸投げしましょう(笑)。

だってそのための先生ですよね?

  丸投げ

で、実際どう対応すればいいか、ですが、

 

「先生への聞き方と準備」を教えてあげてください。

中には先生に自分から質問できない子もいるので。

「いついつに職員室に行って、こういう風に先生にお願いすれば大丈夫!明日やってみよう!」と。

 

その際先生にも一言連絡を入れておくとフォローが手厚くなります。

面倒ですが、教えるストレスを考えると楽ですよね。

 

あと、質問する準備ですが、わからない箇所、間違えた個所に線を引き、そのページに付箋を付けておきましょう!

 

間違えたときの対処法については以下の記事で細かく説明しています。
参考にしてください。

間違いを褒める 家庭学習 勉強するようになる
【間違いを褒める 感謝する】子供が勉強をするようになるために必要な事

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続きを見る

 

解き方を教えようとしていると時間がかかります。

さらに子供も親に依存してしまいます。

家庭学習の地獄に突入します。

 

それより取り組み方の指導に徹してください。後々楽になってきます。

 

ココがポイント

面倒なことはプロに丸投げ。それが正解。

 

これでまた一つストレスから解放されますね。

 

③子供のやりたいようにやらせる。できない量を追いかけるな。

 

塾の保護者面談や入塾面談で「私が教えてもケンカしちゃうので」との相談をよく受けます。

(めっっちゃくちゃ多いです!)

ケンカの理由も一応聞くのですが、大半は「価値観や能力の違いを認識していないから」です。

 

どうしても自分と同じ価値観や能力で子供を見てしまいませんか。

大人にできて子供にできない事が多いのは当たり前です。

生きている年数が圧倒的に違うのですから。

 

なので、宿題や課題が今の子供に対して多すぎる場合は、できる範囲でやらせましょう。

 

無理に全部やらせる必要はありません。

できないのに無理やり詰め込んでも学力も身につきません。

残るのはただの脱力感だけです。

 

(中学生の場合は成績にも響く可能性があるので、できない分は答えを丸写しするか適当に書いておきましょう。そうならないための家庭学習の仕方を今取り組むのです!)

 

 

能力が違うのは理解できても、価値観、これがやっかいです。

価値観は数字にすることが難しいので、大人同士でもトラブルの原因ですよね。

「なんでできないの!」と「できて当たり前の価値観」をいきなり子供に押し付けても子供は、

 

「ポカーン」

 

です(笑)。

 

反抗期なら

「うるさい!」

 

ですね…。

親子 ケンカ

当然親と子でも性格は似ていても価値観は異なります。

さらに子供は毎秒成長しているので、その時々で価値観は変化します。

 

考えていても、そんなものわかりません。

わかったところで、既にその価値観は変わっているのですから。

 

(人を傷つけはいけないなど、道徳的な事は教える必要がありますよ!あくまで家庭学習での話です。)

 

 

ある程度の枠組みは用意して、

細かい取り組み方は子供に任せましょう!という事です。

 

壁にぶつかったときに「こうすれば?」と提案すればいいのです。

「べったり横にいる必要はない」で勉強の取り組み方や訂正内容をを1つずつ入れていくと言ったのはこの為です。

細かい内容はプロに任せる。

全て繋がっています。

 

 

重い荷物は捨ててあげましょう。

合わない価値観や荷物を子供に押し付けてもお互い疲弊するだけです。

 

仕事での人間付き合いを想像すればイメージしやすいですよね。

生産性のないことはやめましょう。

ココがポイント

やり方に口出しするな。困ったときにアドバイスを。

 

これでストレスフリーです!

 

まとめ

ストレス フリー

いかがでしたか。

 

とにかくストレスになる事はやらなくていいです。

やろうとするからストレスになるのです。

 

でも子供は親が大好きです。出会った最初の大人である親に認めてもらいたいと思っています。

「見守って、結果を認めてあげる事」は親がおこなうのが最も効果が高いです。

これだけは塾講師の僕でも勝てません。

 

見守り、困ったときに助言する事だけ考えれば家庭学習ってそれほど大変ではないと思いませんか。

ポイントまとめ

  • べったり横にいる必要はない。
  • 解き方を教えるな。プロに任せて「聞き方」を指示する。
  • 子供のやりたいようにやらせる。

早速明日から実行してみてください!

 

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