こんにちは。
現役の塾教室長兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
小学生英語、いろいろ話題になっていますね。
また、中学受験を終えたお子様も中学校での英語で苦労されている方もよく目にします。
そこで、「日本語で学ぶ英文法」でつまずかないための「準備」について順番に解説していきます。
長年英文法を指導してきて、
「もっと早くにこういった勉強の仕方、英語の見方ができていればなぁ」、と感じたことと、
実際に小学生に中学レベルの英文法を指導してきて、「この準備をしっかり行う事で、加速度的に英文法力が上がった内容」
についてお話していきます。
題して【英文法学習のための準備学習】です!
さて今回は【英文法学習のための準備学習】
の第1回目です!
今回は、中学一年生など、英語初心者がおこなう、
アルファベットとの覚え方についてお話しします。
また、中3なのにアルファベットミスが多い…、というようなお子様も、今回のトレーニング法で修正できると思いますので、是非最後までお付き合いください!
つぶやき
いちいち記事にする必要もないかと思ったのですが、
自分の子供のころを思い返し、
国語でもひらがな漢字はしっかり学習させられたなぁと感じたので、
英語でもやっぱり基本だから記事にしようと思い書いています(^^)
ご案内の前に一つ。以下必ず用意してください!
必ず準備!
トレーニングを行う際は必ず「英語用のノート」
(1行に3本の罫線が引かれているもの)を使用してください!
大文字と小文字でバランスの悪い字を書いている生徒が多いです!
では今回の手順です。
実際の塾でも行っている内容です。
(今回は項目が多いので、小さくまとめました。)
ステップ
- まずは大文字から。アルファベット順に書き順と丁寧に書く癖を!
- 音読させながらの暗記作業
- 確認テスト
- 10分で暗記のやり直し
- 再度確認テスト
- 小文字も大文字と同じように
- 大文字と小文字を同時に確認テスト
- 最終テスト(大文字と小文字を同時にテスト)
目次
1まずは大文字から。アルファベット順に書き順と丁寧に書く癖を。
さて、まずは大文字から。
最初はじっくり時間をかけて行う事が大切です。
さらに最初は時間がかかるので、同時に「丁寧に書く」事についても見てあげてください。
ココがポイント
書き順を書かせる事で丁寧に書く癖を同時につけさせる
2 音読させながらの暗記作業
次に音読もさせながら、何度もA~Zを繰り返し書かせます。
初回は3~5回ほど繰り返せばよいと思います。
ココがポイント
音読も入れることで英語を読んで覚える癖を
3 確認テスト
確認テストとして、何も見ずにA~Zまで書かせます。
終わればやり切ったことを褒めてください。
丸付けをして、間違っていたアルファベットを一緒に確認してあげてください。
(このとき、丁寧に書けていないアルファベットも間違いとしてください。)
※間違っていても叱らないように!間違いを見つけたり、確認したことを褒めてください。
ココがポイント
アウトプットが重要!確認テストで「覚えた気」にさせない
4 10分で暗記のやり直し
間違えたアルファベットの覚え直しを行います。
間違えたアルファベットだけでなく、必ずA~Zまでの流れの中で、間違えたアルファベットを覚えさせるようにしてください。
時間は必ず10分です。
ココがポイント
10分という短時間でメリハリをつけて暗記をさせる
5 再度確認テスト
再度確認テストをしましょう。
満点が取れるまで暗記のし直し、確認テストを繰り返します。
ココがポイント
結果が出るまで何度も!それが暗記であることを定着させる
6 逆順でテスト
さて満点が取れてもOKではありません。
今度はZから逆順に書かせるようにしてください。
こうする事で、「頭の中でアルファベットを確認する作業」を定着させます。
間違いがあれば暗記のし直しをさせ、再度確認テストです。
これ、社会の語句暗記でも使えます。(問題を逆順に解くなど)
ココがポイント
リズムと順番だけの暗記を防ぐ
6 小文字も大文字と同じように
さて大文字で満点が取れたら、次は小文字です。
小文字も大文字と同じように書かせます。
7 大文字と小文字を同時に確認テスト
ここで一旦大文字の確認テストを再度いれます。(逆順テストも)
さらにその後小文字の確認テストも行います。
これでそれぞれのアルファベットを同時に確認し、頭の中を整理させます。
大文字を忘れていたら再度暗記のし直しです。
8 最終テスト(大文字と小文字を同時にテスト)
最後に大文字と小文字を同時にテストします。
やり方は
「A a B b C c…Y y Z z」のように交互に書かせます。
これで各アルファベットの大文字と小文字をセットで×トレーニングをします。
こうする事で1つの英単語大文字小文字を考える際に、ミスする事を防ぎます。
間違えていたら、暗記のし直しです。
ココがポイント
大文字と小文字の違いを瞬時に判断する識別トレーニングも行う
よく間違うアルファベット例
最後に生徒がよく間違っている例を挙げておきます。
お子様のテストの確認テストの丸付けの際に参考してください。
アルファベットチェックリスト
①bとdが逆
②hを大きく書きすぎてnの大文字サイズのようになっている
③I(アイの大文字)とl(エルの小文字)の区別ができていない。
④jをいちばん上から書いている(大文字サイズ)
⑤Kとkのサイズ感
⑥mを丸く書けていない
⑦mとnが逆
⑧Pとpが同じ大きさ・高さで書かれている
⑨pとqが逆
⑩rの先が伸びすぎほぼnになっている
⑪tの上が突き出ていない(Tの小文字サイズバージョンになっている)
⑫uの最後の縦線が書けていない
⑬Vとvが同じ大きさ・高さで書かれている
⑬yを大文字と同じ位置で書いている(罫線上から書いている)
まとめ
さていかがでしたでしょうか。
これは全て1日で行わなくて良いです。
ただし、日をまたいで確認テストを行う際は、必ず「暗記10分」時間をもい受けてから確認テストを行うようにしてください!
ポイントの整理です。
ポイントまとめ
- 書き順を書かせる事で丁寧に書く癖を同時につけさせる
- 音読も入れることで英語を読んで覚える癖を
- アウトプットが重要!確認テストで「覚えた気」にさせない。
- 10分という短時間でメリハリをつけて暗記をさせる
- 結果が出るまで何度も!それが暗記であることを定着させる
- リズムと順番だけの暗記を防ぐ
- 大文字と小文字の違いを瞬時に判断する識別トレーニングも行う
いかがでしょう、「暗記の仕方」の学習にもなっていますよね。
暗記の基本姿勢も身につくと思いますよ!
気になっていた方はぜひ明日からでも試してください!
かなり細かく書きましたがここまですれば、ほぼミスしなくなると思います。