こんにちは。
現役の塾教室長兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
数学って難しいイメージがありますよね。
『100点なんてとんでもない!』
確かに100点を取ることは簡単なことではありません。
しかし不可能でもありません。
僕は長いこと指導してきて、これからご案内する考え方で指導した結果、
たくさんの高得点、100点を取らせることが可能となりました。
もちろん、教務テクニックも必要な部分はありますが、
僕が指導する際に気をつけている大半のことはご自宅でもできる事です。
では最後までお付き合いください!
現在、数学が定期テストで30〜40点しか取れない、というお悩み保護者の方もいらっしゃるかと思います。
そういった方はまずは60点以上を目標にしましょう。
さらにこの過程では、以下の事を学んでもらう事も目的としています。
身につける事
① 計算というわかりやすい問題で、間違えた時の勉強の仕方。
② 数学には言葉についても覚える必要があるという事。
③ 基本の問題演習を疎かにしないという事。
では60点以上を取るために具体的な事は以下です。
step
1計算問題は8割以上を目指す
step
2言葉を覚える
step
3基本問題で5割以上を目指す
step
4いわゆる発展問題は後回し
では一つ一つ見ていきましょう!
目次
➀計算問題は8割以上を目指す
1 どこでつまずいているのかを確認
計算問題は比較的演習量をこなせば高得点が取りやすいです。
まずはこの計算領域で8割以上を目指しましょう。
その為に、ますはどこから学習させるのかのチェックです!
中学校の計算でのチェック項目です。【 】は学習学年
中学数学計算つまずきチェック項目
1 小数の計算(分数にできるか)【小学校】
2 わり算(分数のかけ算にできるか)【小学校】
3 分数の計算(通分・約分)【小学校】
4 正負の符号の取り扱い(足し引きとかけわりの違い)【中1】
5 文字式の計算【中1・中2】
6 累乗の計算【中1・中2】
7 方程式の計算【中1】
8 連立方程式の計算【中2】
9 多項式の計算・因数分解(乗法公式)【中3】
10 平方根の計算【中3】
上記の項目の順で確認し、
どこでつまずいているのかを見つけましょう!
慣れないうちは面倒に感じますが、最初は見てあげてください。
✖がついている計算問題を10個くらい集めて、どのような内容でミスしているのか確認しましょう。
その上で、つまずいている箇所から復習を入れます。
出来ないという方は学校の先生や塾の先生にどこでつまずいているのか聞いてみましょう!
2 計算演習時のポイント【間違えたときの対処が重要】
では復習です!(使用する教材は市販のドリルで結構です。)
特に項目の「7」まででつまずいている子は計算練習する際には、必ず途中式を丁寧に書かせて下さい。
必ずです。
ココがポイント
途中式を丁寧に書かせる
間違えた時、どこでミスしているかわかりやすくなるからです。
間違えた時は、その問題で何が間違えているのか確認させましょう。
出来ない子ほど、「計算ミスした」と言います。
計算問題なのですから、間違えたら計算ミスです(笑)。
例えばわり算でも商(答え)を求めるときのかけ算をミスしている事もありますし、
余りを出す時の引き算を間違えているかもしれません。
かけ算のひっ算でもかけ算自体はできているが、たす時の繰り上がりで間違えているかもしれません。
そういった細かいチェックをさせるようにして下さい。
最初のうちは、ご家庭で見てあげて下さい。
この丸付けの仕方(間違い直し)を最初に覚えさせると、後が楽になります。
そして間違えた内容は必ず赤ペンでその問題の近くに書かせてください。
例えば
「足し算の繰り上がり」
「正負の符号の確認」などです。
で一通り丸付けが終わったら、
赤ペンで書いた内容を確認し、再演習するときのノートの一番上に再度書いておきましょう。
そしてそれらに気をつける事を、一緒に確認してから再度解かせて下さい。
これで少しずつクセを修正していき全問正解になるまで何度もやらせましょう。
時間はかかっても構いません。
むしろしっかり時間をかけて丁寧にやってもらいましょう!
自分で間違い直しができるようになることも目的の一つです!
全問正解したら、たくさん褒めてあげて、次の項目に進み、上記を繰り返してください。
ココがポイント
間違い直しのやり方を教える事が重要
3 スピードアップ練習で仕上げ
さて、丁寧に解くクセをつけミスも減らせたところで、最後はスピードアップです。
テストは時間が限られているので、時間制限に慣れる必要もあります。
焦って実力が出せない場合がとても多いです。
そこで、学校から貰っている対策プリントや、問題集などで、計算練習の仕上げをしましょう。
最初はとりあえず自由に解かせて、その時間を計測しておきます。
2回目からは10秒~20秒ほど短くして再度演習です。
1回あたりの問題数や、その子の能力にも左右されますが、イメージは「できそうかな」という時間にしてあげてください。
これで正確さを保ちつつ、少しずつスピードアップを図ります。
ただし以下に注意が必要です。
ここに注意
「解き方の練習」と「スピードアップ」を
「同時にさせない」ことです。
これを同時にさせると、どちらも不安定になり、
早く正確に解く事を定着させずらくなります。
気を付けて下さい。
解き方の練習とスピードアップは最初から最後まで全て親が見なくても結構です。
基本的には自分で進められているかを確認してあげる程度で結構です。
自分で学習を進める事が今後の勉強でも重要です。
ただしどうしても不安という場合は細かく見てあげて下さい。
その際はイライラしてもあれこれ横から口を出さないように!
時間が無い場合は学校の先生か、塾の先生に投げましょう。
あくまでサポートする姿勢で結構です。
②言葉を覚える
さて、計算だけできても高得点には届きません。
定期テストでは数学で扱われる「言葉」も問題にされます。
例えば、
「a>0のとき、xの値が増加すると、yの値は『増加』」する。」
「数直線上である数に対応する点と減点との距離を『絶対値』という。」
などです。
そのテスト範囲の新単元で習う言葉が出題されます。
数学が得意な子でもたまにミスし、これであと一歩目標点に届かない場合が多いです。
初めのうちにこういった言葉の問題の対策も行う、という意識のクセづけをしておきましょう!
もちろん漢字も正しく覚える事が肝心です。
意外と配点あります。
とはいえ他教科に比べて覚える量は少ないので、少し時間をかければ、点数に直結します。
だからこそしっかり取り組むよう声掛けしてあげてください!
ココがポイント
数学は計算だけじゃない!
③基本問題で5割以上を目指す
「基本問題」とひと言でいっても、なかなかイメージがつきにくいと思います。
わかりやすいのは、学校の補助教材である、問題集です。
その問題集の「基本問題」「標準問題」「問題A」などにあたる問題です。
この手の問題を全問正解できるまで何度もやりましょう。
問題集は学校から提出物に指定されている事が多いので、書き込み式になると思います。
その為2週目からは、「付箋」を利用し、答えや考え方を記入した箇所は隠しておきましょう。
個別の問題で直接教える必要はないです。
子供に質問されて時間もないし、わからないときは、「学校の先生に質問しておいで」と言い、付箋をつけてあげましょう。
子供が学習するときの見守り方については以下を参考にして下さい。 こんにちは。 現役の塾教室長兼講師のトトです。 講師歴は10年になります。 学校や塾では勉強を教えますが、やはり家庭学習を行っている子ほど学習したことが定着します。 宿題をやっていても、 ... 続きを見る
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進め方は基本的に計算のときと同じで結構です。
何度も言いますが、間違えた時の確認が重要です。
実際のテストでは時間制限や緊張などで、全問正解とはいかないでしょう。
それでも、問題集を全問解けるまでやり切っていれば、5割以上は取れると思います。
ここではあまりスピードは意識しなくてもOKです。(計算でスピードがついていれば、十分時間があります。)
④発展問題は後回し
さて、発展問題ですが、結論から言うと、この段階では、後回しにしましょう。
とにかく、計算・言葉・基本問題で点数を取ることを意識してください。
ただ、学校の問題集は提出しないといけないので、
1度は取り組み、解き方も確認するぐらいはしておきましょう。
あくまで①~③までに徹してください。
その子にとってできる範囲内で努力させてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ここまでおこなえば、まず60点以上は取れるかと思います。
ラッキーで取れたとならないように、60点以上取れた時も、上記内容ができているかを必ず確認してあげて下さい。
テストが返ってきたときの見方については以下を参考にして下さい。
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ポイントのまとめです。
◼️60点以上を取るために必要なこと
ポイントまとめ
- 計算問題は8割以上を目指す
- 言葉を覚える
- 基本問題で5割以上を目指す
- いわゆる発展問題は後回し
早速計算のつまずきから見つけてみましょう!
乗り越える事をお子様と楽しんでください!