こんにちは。
現役の塾教室長兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
学校や塾では勉強を教えますが、やはり家庭学習を行っている子ほど学習したことが定着します。
宿題をやっていても、自主的に机に向かう子の方がその効果は高いです。
やはりどんな状況でも家庭学習は子供が学習する上でとても重要になります。
頭ではわかっていても、なかなか実行できない。
悩ましい問題です。
今日は家庭学習をするようになるために必要な事として、僕が実行している事をお話しします。
僕が実行している事は、
「間違いを褒める」という事です。
間違えたのに褒める?
疑問に思う方も多いでしょう。
間違いを褒めることについて3点でお話しします。
step
1子供は間違う事を悪だと思っている
step
2間違いを褒めて、感謝する
step
3できるまでやり直す努力を認める
子供は間違う事を悪だと思っている
子供が質問してきて、「こうでしょ!」と教えると、「ごめんなさい…。」と言われた事ありませんか。
叱るつもりではなかったのに、
「…ごめんなさい。」
塾でも勉強ができないといって入塾してくる生徒のほとんどがこれです。
子供は、親や大人から好かれたいと思っているので、なんとなく「NG」を感じ取ると、親や大人を「がっかりさせた」⇒「自分はダメだ」と思う傾向にあります。
そうではない子もいますが、勉強ができない子のほとんどが「間違う=悪」と思い込んでいます。
自分はダメだと思った瞬間、全てをシャットダウンしてしまいます。
何を言っても響かず、「わかった?」「うん」のやりとりも親の自己満足だけに終わってしまいがちです。
こう書くと「そうじゃないよ!」と可哀想に感じると思います。
ですが、知らないうちにそう感じさせる教え方、叱り方になっている事もあるかもしれません。
ではどうすれば、子供のシャットダウンを防げるのでしょうか。
間違いを褒めて、感謝する
勉強は間違いを受け入れることから始まります。
いくら知識を詰めても、実践を通して間違えて学ぶのが最も効果的です。
仕事でもそうですよね。座学も大切ですが、実行しないと身に付かないですよね。
ここからが重要です。
子供の間違いを褒めましょう。
ただ「いいよー!次頑張ろう!」では子供に見透かされます。
例えば
「しっかり間違っている事を×にして偉いね。何が間違っているかわかりやすいよ!ありがとう!」
「じゃあどこが間違ってるか一緒に見ようか!」
といった具合です。
子供は褒められると、これでいいんだ!と思います。
人は感謝されると、またやろう!と思います。
間違う怖さに立ち向かった勇気を褒めて、しっかり報告してくれたことに感謝する。
これが重要です。
ココがポイント
間違う勇気を褒めて、報告に感謝。
これで子供の「間違う=悪」のシャットダウンがなくなり、次のステップに進む事ができます。
できるまでやり直す努力を認める。
子供のシャットダウンがなくなった後は、やり直しです。
どこがおかしいのか必ず考えさせてください。
計算なら最初からやり直しをさせる、暗記不足なら暗記のし直しなど。
ここで重要なのは子供が正解する事がゴールではありません。
何度もやり直しをする事はとても疲れる事です。
よく頑張った事を認める事がゴールです。
30分〜60分ほどやり直させて、考え直させて、
ある程度のところで、「どう?疲れたんじゃない?よく頑張ってるね!」と努力を認めてあげてください。
そうすると「これわからないんだ…」と聞いてくるでしょう。
これも褒めてください。
「わからない事を自分から聞くなんて偉いね!嬉しいな!どれどれ…」
といった具合でとりあえず問題を一緒に見てあげてください。
わかれば教えれば良いですし、
わからなければ、学校の先生か塾の先生に聞くように促してください。
ここで、わからないときに恥ずかしがらずに、正直に子供に言ってください。でもバカにされるかもしれないなぁという気持ちも正直ありますよね。
そんな時は「ごめんね。上手な教え方ができないな。これは学校の先生に聞こうか。」と付箋でも貼ってあげてください。
大切なのは一緒に考え、補助的な事をした(ここでは付箋を貼る事)という事です。
誰かに聞けば必ず何か返ってくるんだ、聞くって自分にとって必ずプラスになるんだ、と感じさせる事が大切です。
ココがポイント
やり直しや聞くことが有益な事だと感じさせる。
まとめ
いかがでしょうか。
難しい問題の解き方を1つ暗記させるよりはるかに重要です。
これはとてもかかるように感じます。
しかし、自発的な勉強の癖がつけば、その成長や吸収力は加速度的に大きくなります。
僕の塾でも入塾時はここに時間を割きます。受験生である中学3年生でもそうです。
できれば低学年のうちに行うことが良いですね、
勉強は目先のテストがゴールではありません、
テストはあくまで通過点です。
目先の点数に囚われず、まずは成長のきっかけである「間違い」を思いっきり褒めてみませんか?
では今回のポイントのまとめです。
ポイントまとめ
- 子供は間違う事を悪だと思っている
- 間違いを褒めて、感謝する
- できるまでやり直す努力を認める