こんにちは。
現役の塾教室長兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
今回は算数で誰もが通る「九九」についてです。
小学校の時に何度も暗唱して覚えましたよねー。
懐かしい思い出です!
さてそんな九九ですが、
暗記の際にいくつか注意点があるので、
それについてお話ししていきます!
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1そもそも九九って覚えないといけないの
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2掛け算は同じ数の足し算
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3九九は暗記後が重要(かけ算のトレーニングとして百ます計算を)
では一つ一つ見ていきましょう!
1.そもそも九九って覚えないといけないの
そもそも九九って暗記する必要あるの?って事ですが、
しなくても算数や数学を学ぶことは出来ます。
しかし、計算をする上では素早く行う上では必須となります。
また、学校のテストではできている上で問題数が設定されているので、学校でも覚えさせられるわけなのです。
だから学校のテストで点数を取るためには覚えないといけません。
暗記自体は学校でもかなりやらされますし、日本人の場合は独特の読み方で速く読め、リズムよく言うことができるので暗記しやすいです。
いかに速く言えるか、を競い合うことなんかもあります。
ただし、このリズムよく言えることが計算時の弊害になることがあります。
速くリズムよく言うことだけに没頭して、歌の歌詞を暗記しているような感じになることがあるのです。
一度、不意に何か九九を一つ出題してみてください。
答えるのに時間がかかっているようでしたら要注意です。
速くリズムよく暗記できてもそれで計算上問題ないな、と安心してはいけません。
あくまで九九の暗記は計算を素早くするための入り口であるという事に注意してください。
ココがポイント
九九は暗記必須だが、暗記したからといって計算ができるわけではない。
2.掛け算は同じ数の足し算
では九九は順番に暗記できているが、計算となると時間がかかる、間違う…、
という場合にどうしたらいいのかですが、ここで掛け算の基本的な考え方が必要になってきます。
そもそも掛け算とは「同じ数の足し算です。」
例えば
「2×5」は
「2個の集まりを5つ合わせる」
(この説明だとわかりにくいので、文章題が出てくるわけです。)
ということで、
「2+2+2+2+2」
をしているのです。
これくらいなら足し算でも暗算でできそうですが、
「132×237」
なんてどうしますか?
「132+132+132+132+…」と237個の132を順番に足していきますか?
できますが、時間がかかりますよね。
そこで九九を暗記すると計算が速くなるわけです。
つまりこの理屈をしっかり理解できていれば、
3の段の場合
3×1⇒「3が1つ」⇒「3」
3×2⇒「3が2つ」⇒「3+3」
3×3⇒「3が3つ」⇒「3+3+3」
3×4⇒「3が4つ」⇒「3+3+3+3」
…
と並べていくと、3を順番に加えていっているだけ、とわかりますよね。
九九を暗記するときに、3の段や7の段でよく躓く生徒がいますが、そのときにこの決まり事を指導します。
つまったときは一つ前の答えにその段の数を足して出せば良いんだという事を体験します。
(もちろん掛け算の数を逆にしても同じ答えが出ることを指導しても暗礁テストなどで困ったときに有効です。)
ここでこの指導をしっかえり行えば、
掛け算は「ある数の集まりをいくつか合わせることなんだ」という事に気づきます。
そうすれば、文章題でも数の集まりを合わせるような問題であることが判別つけば、しっかり掛け算を使用することができます。
ココがポイント
掛け算は同じ数の足し算であることも教えておくことが重要
3.九九は暗記後が重要(かけ算のトレーニングとして百ます計算を)
さて上記内容で九九が暗記できたとして、かけ算の問題で使用できるトレーニングを行ってください。
九九はこれが重要なのです。
リズムよく暗記できても、かけ算の計算問題で実際に使えなければまったく意味がありません。
暗唱はできるのに、かけ算の計算でミスが多い、という子はこのトレーニング量が足りていないことが多いです。
まずは覚えた九九を逆順に言わせてください。
これ、結構頭を使います。
これまで覚えた九九を順番に頭の中で思い出しながら、問題は逆順に進むので、2つのことを同時に処理するトレーニングにもなります。
最初は覚えたリズムで何度も順番通りにいってしまうミスをしてしまうでしょう。
(例えば7×9、7×8のあと7×7なのに、もう一度7×9を言ってしまう感じです。)
これらが一通りいうことができれば、
次に
「百ます計算」です。
もちろん九九の順で出題してはいけません。
問題の順番はランダム配列にします。
これでミスが多い、もしくは時間がめちゃくちゃかかる、というときは早速トレーニングを行ってください。
もちろんできた事は一つ一つ褒めてくださいね!
最初は時間がかかってもいいので、全問正解を目指してください。
全問正解できれば、そのあと目標時間を設定してスピードを速くしてきましょう。
細かくは以下に書いてあるので参考にしてください。
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ココがポイント
九九は暗記後は百ます計算を忘れるな!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
塾に来る子の中でもスラスラ九九は言えるのに、
実際の計算では「うーん……」となっている生徒が非常に多いです。
中学生でもたまに、「この段のかけ算のミスが多いなぁ」というときがあります。
最初が肝心です。
そしてか掛け算の基本的な考え方もとても大切です。
是非お子様と一緒に楽しく挑戦してみて下さい!
ではポイントまとめです。
簡単な流れ
- 九九は暗記必須だが、暗記したからといって計算ができるわけではない。
- 掛け算は同じ数の足し算であることも教えておくことが重要
- 九九は暗記後は百ます計算を忘れるな!