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小学生

親ができる習慣化支援(管理ではなく伴走という考え)

こんにちは!

塾講師歴15年、まなびノートのトトです。

「子どもが家で勉強しない。親として何をすればいいのだろう」
そう悩むこと、ありますよね。

言わなければ始めない。
でも、言いすぎると嫌な空気になる。
見守るだけでは進まないし、細かく口を出すと反発される。
その板挟みがいちばん苦しいところだと思います。

子供の勉強の様子を見ようとするとき、
「厳しく管理する」か「何も言わずに見守る(ほぼ放置)」かの二択で考えていませんか。

「どちらか」ではなくて「どちらもバランス良く」が必要です。

もう少し具体的に言うと、「学習しやすい条件は整えつつ、少しずつ子どもに返していく関わり方」が必要だと考えます。

この記事では、以下この考え方を「併走」という言葉で使用します。

どこまで親が決めてよいのか、どこから子どもに任せるのか、そして併走を少しずつ薄くしていく目安まで、家庭で使いやすい形でまとめます。

※目次【「今日から見直す」関わり方 確認項目】からはご家庭での家庭学習への関わり方チェック項目になっています。

親に必要なのは「細かい管理」でも「放置」でもない

家庭学習で親が迷いやすい2つの極端

塾の保護者面談会でも何度もこういった話しを聞いてきました。

「毎日宿題やれっていうんですけど、もう言うのも疲れて。私ばっかり悪者になるんです。」
「もう言っても聞かないから先生から言ってください。」

どちらも親にとっても子供にとっても疲れるし、つらい状況になります。
私が言ったところで、ご自宅では私の監視や注意は届きません…。

先述したこの2択ですが、

  • 何度も声をかけて、細かく動かす【厳しく管理】
  • もう本人に任せた方がいいと思って、あまり見ない【放置】

前者は、親が疲れやすいだけでなく、子どもが「言われないと動かない」状態を定着させる恐れがあります。

後者は、見守っているつもりでも、実際には放置に近くなり、子どもが何をどう進めればいいか分からないまま、椅子に座るけど止まってしまう癖がつくかもしれません。

やっぱり「学習しやすい条件は整えつつ、子どもに任せる範囲を少しずつ増やす関わり方」が必要なのかな、と思います。

とはいえ、どれくらい整えて、どれくらい子供に干渉するのよ??ってところですよね。

それが難しいんですよねぇ…。

「併走」という考え方

ここで考えたいのは、親が関わるかどうか(Yes/No)ではありません。

どのように関わるか(How)です。

この記事では勉強する時間や課題量の話を広げすぎず、親の関わり方に絞ってお話ししていきます。

つまり今回のテーマは、
「管理するかしないか」ではなく、
親がどのように支え、どのように子どもに寄り添うかです。

「管理」と「伴走」は何が違うのか

管理する対象を間違えてはいけない

まず、ここははっきりさせたいです。
管理そのものをなくす必要はありません。

小学生の家庭学習では、親が何もせずに完全に任せるのは難しいですよね。
だから、親が管理すべき部分はあります。

ただし、大事なのは、子ども本人を細かく動かすことを管理だと思わないことです。

「行動の管理」と「タスクの管理」は別だと認識することが大切です。

批判を恐れずに言うと、行動を管理し、行動を子供に強制している保護者様を何度も見かけました。

でもそれは子供のことを思うあまり知らず知らずのうちにそうなっているのであって、決して悪いことだとは思いません。

しかし実際、家庭学習が上手くいっているご家庭のほとんどが、親がどのように支え、どのように子ども寄り添うかを意識しています。

本当に親がするべきなのは、学習しやすい条件を整える方です。

親が整理すべきこと、子どもに任せる範囲の増やし方

親が主に整理してあげたいのは、次のようなものです。

  • 学習する時間帯
  • 学習する場所
  • 課題量の大枠
  • 始める流れ
  • 終わり方の見えやすさ

一方で、子どもに任せる範囲を少しずつ増やすために、確認するポイントは、次のような部分です。

  • 何から、どこらから始めるか自分で決められる
  • どこで間違えたか、つまづいたかを自分から言える
  • 何が、どこが、やりにくかったかを自分から言えること
  • 終わった後に自分で振り返ること

つまり、
外側の条件は親が整え、中の進め方は少しずつ子どもに任せていく
という考え方です。

悪い管理と良い管理の違い

悪い管理は、子ども本人を細かく動かそうとします。

  • 「早くやって」
  • 「まだ終わらないの?」
  • 「ちゃんとやったの?」
  • 「何回言わせるの?」

こういう関わり方は、その場では動くことがあっても、長く続けるほど親子ともに疲れます。
もちろん宿題など仕上げる必要があるのもわかりますが、どうしてもできないときは、できる量だけで良いと思います。
毎回同じことを繰り返し、いつまで経っても家庭学習ができないままよりは良いですよね。
(中学校の宿題の場合、成績に影響するので、どの教科をこのように運用するかは選択の必要がありますが。)

良い管理は、条件を整える方に力を使います。

  • いつ始めるかを決める
  • 最初の1手を明確にする
  • 終わりを見えるようにする
  • 重すぎたら量を調整する

この違いはかなり大きいです。

併走とは、子どもが少しずつ自分で進める割合を増やす関わり方です

併走は「口を出さないこと」ではありません

併走というと、「親は黙って見守ること」と思われやすいですが、そうではありません。
困っているときに何も見ないのは、併走というより放置に近いです。
(もちろん既に家庭学習がしっかり定着している子は別ですよ)

併走は、
必要なときには支えるけれど、全部はやらない関わり方です。

子どもが少しずつ自分で進めるように、親が支え方を調整していくイメージです。

悪い併走と良い併走

悪い伴走は、次のようになりやすいです。

  • 始めと終わりだけ声掛けし、あとは子ども任せにする
  • 困っていても相談に乗らない
  • 考えるすきを与えずやることを次々に山積みにしていく
  • 親が行動も管理し、全てやってあげる

これは一見自立を促しているようでも、実際には子どもが止まりやすくなります。

良い伴走は、次のような関わり方です。

  • 必要な枠は親が整える
  • 困ったところだけ支える
  • ゼロから決めさせるのではなく、少ない選択肢を用意し選ばせる
  • 全て終わり切らなくても、一旦受け取る
  • 少しずつ親の手を減らしていく

管理寄りの声かけと伴走寄りの声かけ

一例ですが、声かけでの違いを表にまとめました。

場面管理寄りの言い方併走寄りの言い方
開始前「早くやって」「今日は何から始める?」
学習中「ちゃんと集中して」「次はどれだったかな」
止まったとき「何で進んでいないの?」「どこで止まった?」
終了後「これだけしかやってないの?」「今日はここまでできたね」
崩れたとき「やる気がないからだよ」「量が多かったかな。次はもう少し減らしてみよる?」

併走寄りの言い方は、甘やかしではありません。
子どもが自分で考え直しやすいように、言葉を整えているだけです。

親はどこまで関わるべきか:併走の濃さには段階がある

併走は大事だと言いましたが、

「いつまで併走するの??」

気になりますよね。

親の関わり方は、最初から最後まで同じではありません。
子どもの状態に応じて、少しずつ薄くしていくことが理想です。

できるだけ具体的に見ていきましょう!

1.毎回隣にいる段階

最初は、毎回ある程度「隣にいる段階」があってよいです。

  • 始める前に声をかける
  • 今日やることを確認する
  • 最初の1手に入るまで支える

この段階では、「親がついているから始められる」で問題ありません。

2.前後だけ関わる段階

次に目指したいのは、開始前と終了後だけ関わる形です。

  • 始める前に短く確認する
  • 学習中は基本的に口を出しすぎない
  • 終わった後に一旦受け取る

この段階になると、学習中ずっと親がそばにいなくても進みやすくなります。

3.定期確認だけでよい段階

最終形は、毎回細かく見ることではありません。
定期的に確認するだけでよい状態を目指します。

  • ふだんは任せる
  • 節目で全体を確認する
  • 崩れたときだけ一時的に戻る

ここで大事なのは、
併走が完全に不要になるのではなく、毎回の伴走が不要になる
という考え方です。

併走を薄くしてよい目安と、戻した方がよいサイン

薄くしてよい目安

次の5つが、ある程度安定してできるなら、併走は少し薄くしてよい目です。

  • 自分で始められる
  • 途中で止まりにくい、止まっても自分で後に回すなど処理ができる
  • わからないときにあとのすべてが崩れない
  • 自分で終わることができる(終わりをしっかり見極められる)
  • 終わったら自分から報告できる

目安としては、
2週間前後、または10回前後の中で7〜8割くらい安定しているか
を見ます。

まだ薄くしない方がよいサイン

逆に、次のような状態なら、まだ併走を急に薄くしない方がよいです。

  • 親が離れると進まない
  • 少し分からないとすぐ止まる
  • 最後まで持たない(途中で投げ出す、止まる)
  • 親がいないと「やったふり」が増える
  • 学習の質が明らかに落ちる

ここで無理に任せると、放置に近くなってしまいます。
まだしばらく様子を見るか、
時間や量などを調整して、併走する回数や時間を増やしてください。

生活リズムが変わったときは調整を!

新学期、長期休み明け、習い事の変更、疲れがたまっている時期。
こういうときは、それまで自分でできていた子でも家庭学習のリズムが崩れやすいです。

そのときに伴走を少し濃く戻すのは、後退ではありません。
「調整」です。

ですから、

  • 安定したら薄くする
  • 崩れたら少し戻す
  • また安定したら薄くする

この繰り返しで大丈夫です。

併走を薄くしてよいか確認する5項目

重要なことなので、ここでもう一度整理しますね。

  • 自分で始められる
  • 途中で止まりにくい
  • わからないときに全部崩れない
  • 自分で終われる
  • 終わったら報告できる

この5つのうち、2つ以上が大きく崩れるなら、まだ薄くしすぎない方が安心です。

「今日から見直す」関わり方 確認項目

まずやめたい関わり方

最初にやめたいのは、次のような関わり方です。

  • 何度も急かす
  • 学習中ずっと見張る
  • 結果だけで叱る
  • 親が全部決める
  • 崩れたらすぐ「やる気がない」で終わらせる

これは短期的には動いても、長く続けるほど親も子どもも苦しくなりやすいです。

今日から変えやすい3つの行動

代わりに、今日から変えやすいのは次の3つです。

  1. 開始前に条件を整える
    何をやるか、どこから始めるかを先に見えるようにする
  2. 子どもに小さく選ばせる
    どちらからやるか、何を先にするかなどを少し返す
  3. 終了後に短く受け取る
    「ここまでできたね」と受け止めて終える

この3つだけでも、親子の空気は変わりやすいです。

声かけに迷ったらテンプレ化するのも手

親の声かけは、その場の感情に引っ張られやすいですよね。
だからこそ、ある程度「いつ、どう言うか」を決めておくのは悪くありません。

たとえば、

  • 開始前に言う言葉
  • 止まったときに言う言葉
  • 終わった後に言う言葉

をいくつか決めておくだけでも、かなり違います。

親の関わり方メモ

簡単でいいので、その日寝る前に記録してみてください。
明日の良いかかわり方のためです。

以下は簡単な記録例です。

確認することかんたんな書き方
今日、急かしの声かけは何回あったか例:0回、2回、5回
子どもが自分で決めたことは何か例:計算から始めた、音読を先にした
明日減らせそうな介入は何か例:開始前の確認だけにする

迷ったら、親の関わり方を言葉にして整理する

今の家庭が「管理寄り」なのか「放置寄り」なのかを確認する

家庭学習は、感情だけで見るとぶれやすいです。

  • うるさく言いすぎているかもしれない
  • でも放っておくと進まない
  • 何がちょうどいいのか分からない

そう感じるときは、まず今の関わり方を言葉にしてみてください。

  • 毎回親が全部決めているのか
  • ほとんど見ていないのか
  • 一部だけ子供自身で決めさせているか

これが見えるだけでも、次に何を減らすか、何を支えるかが考えやすくなります。

「親の声かけテンプレ」で日々の言い方を整える

今の家庭学習が、

  • 「親が言いすぎているのか」
  • 「言わなさすぎているのか」
  • 「何と言えばよいのか、分からくなっていないか」

を整理したい方は、「親の声かけテンプレ(準備中)」を使ってみてください。

親子の関係が悪くならないようにしながら、日々の言い方を少しずつ整えやすくなります。

まとめ

子どもが勉強しないとき、親に必要なのは、厳しく管理することでも、何も言わずに放っておくことでもありません。

大切なのは、

  • 学習しやすい条件は親が整える
  • 進め方は少しずつ子どもに返していく
  • 必要なときだけ支え、少しずつ親の手を減らしていく

という関わり方です。

つまり、
外側は整え、内側は少しずつ子供に任せていく
という見方です。

もし今、家庭学習で親子ともに疲れているなら、

  • 急かしすぎていないか
  • 見張りすぎていないか
  • 逆に任せすぎていないか
  • 子どもに決めさせるための小さな選択がないか

を見直してみてください。

でも同時に全てをやるのは疲れますよね。

そこは親も子供も同じです。

まずは、今日の一言を1つ変えることから始めてみてください。
それだけでも、親子の空気は少しずつ変わっていくと思います。

次に読むべき記事

家庭学習全体の中で、親の関わり方の位置づけも整理したいときは→「学習習慣・環境 完全ガイド(格差を広げない家庭設計) P5」
親の関わり方だけでなく、固定・課題量・環境まで含めて、家庭学習全体をどう整えるかが見えてきます。
(準備中)

親の関わり方だけでなく、勉強を始める流れや課題量も見直したいときは→「勉強習慣を作る方法 C21」
「始められない」「続かない」を、固定の時間と場所、少なめの課題量という視点から整理できます。
https://kategakublog.com/c21-study-habits-make-how-to/

毎日の言い方を具体的に整えたいときは→「親の声かけテンプレ SL6」
開始前、止まったとき、終わった後に何と言えばよいかを、家庭で使いやすい形で確認できます。
(準備中)

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