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子供への接し方

なぜ暗記ができないのか【理由と勉強方法】

暗記できない 小学生 中学生

こんにちは。

現役の塾教室長兼講師のトトです。

講師歴は10年になります。

 

子供に暗記のさせ方、苦労しますよね。

興味があればすぐに覚えられるのですよね。

でも学校で習うこと全てに興味を持つことって難しいです。

現実的にはむしろ無理に近いですよね。

で、「暗記の作業」に取り掛からせるわけですよね。

塾でも同じです。

興味を持てば覚えられるんですけどね…。なんて言っていてはいつまでも先に進めません。
個人的には興味が出たときに覚えれば?と思いますが、テストで高得点を取りたいと思うなら、やるしかありません。

 

読みながら書いて を何度も繰り返して…

何度も何度も繰り返して…

結果

 

あれ?

点数低い…

 

という結果になる事って一度はあると思います。

 

なぜ暗記ができないのでしょうか。

集中できていないから、

やる気がないから、

それはそうですが、それでも暗記は避けては通れません。

 

暗記ができない子の特徴や理由、そして対策についてお話しします。

 

ちなみに具体的な暗記のやり方・手順についてはこちらを参照してください。

勉強,家庭学習,女の子
【10分暗記法】オススメの暗記法/コツとやり方(小テストの作り方)

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さて、なぜ暗記ができないのかですが、

ポイントは3つです。

step
そもそも暗記できる脳になっていない。まずは環境作りから。

step
できないのにダラダラやるな。できる量を短時間で繰り返す。

step
覚えていない事に「気づかせる」小テストを繰り返せ。

 

すいません、今回はとても長いです。

その分読みごたえはあると思うので、最後までお付き合いお願いします!

家庭学習,勉強,できないをできるに

 

① そもそも暗記できる脳になっていない。まずは環境作りから

もともと暗記が苦手な子は、暗記できる脳になっていない、または暗記に慣れていません。

暗記が得意な子は、それなりのトレーニングを過去に行っている事がほとんどです。それは本人がトレーニングをした、というように感じていない事もあります。幼い頃に自ら暗記する事に興味を覚えて行っている場合もあります。
または中学受験などで塾で何度も暗記を行ったなど、強制的に行った場合など様々ですが、必ず過去に行っています。

暗記が苦手な子はそういったことを行っていない事が指導経験上多いです。

それらを理解せずに「なんで覚えられないの?」といっても、本人にもわかりません。

だって暗記する事を知らないから。

知らない事は答えられません。

つまり脳自体が暗記をする事を理解していないのです。

ここで「やればできるでしょ!やりなさい!」なんて言ってもただただ親子の関係を悪くするだけです。

家庭学習に最も必要なのは「家庭環境」です。その家庭に気まずい空気が流れたら、どうでしょうか。集中すらできないでしょう。

「せっかく頑張ろうと思ったのに、やーめた!」

あるあるですね。

 

わかります。もどかしいし、イライラしますし、腹が立ちますよね。

でもイライラしても仕方がありません。

イライラしないためにも、まずは「暗記することを知らない」ということを理解してあげてください。

簡単な暗記や、少ない数で暗記を繰り返すことが必要です。成功体験を増やして、「これが暗記するという事か」と理解させる事が大切です。

最初は少なくても徐々に短時間でたくさん覚えられるようになってきます。その子なりの「暗記のコツ」を覚えてくるからです。

ココがポイント

「暗記の仕方を知らない」ことを理解し、暗記しやすい環境を!

 

② できないのにダラダラやるな。できる量を短時間で繰り返す。

暗記に慣れていないのに、「とにかくやりなさい!」と言って、ただ暗記作業を時間をかけて、読み書きをだらだら続けていても時間の無駄です。

集中力も低下しますし、そもそもこんな事やって本当に大丈夫なの?どうせまた無理でしょ、と暗記が苦手な生徒は疑心暗鬼の状態でおこなっていることでしょう。

そんなことをしている間に最初に暗記作業を行ったことはとっくに忘れています。

意図や意味がわからないのにただやらされているだけだから、「とにかく時間をかけてやったから大丈夫だ」と根拠のない誤った自信をつける事になり、

それがテストの結果につながらず、

 

「やっぱりダメだった…。」と悪循環に陥ります。

 

また、集中できない、という事に関しては時間制限を設けていないからです。

いつまでにどれだけやれば終わるのか、ゴールが見えないから、いつの間にか「ノートを埋めていくだけの作業」と化してしまいます。

そんなときは時間制限をしましょう。20分以内で一旦休憩を入れるなどするとメリハリがつきます。

キッチンタイマーなどでカウントダウンするのが効果的です。

これだったら暗記できそうだ!という量を短い時間で区切って暗記作業をやらせる。

この短時間を繰り返すことが効果的です。

 

苦手な子ほど、暗記の時間が長いほど覚えられていると錯覚しています。

できる量と時間でやらせなければ続きません。

それを繰り返させれば量も増えます。

ココがポイント

できる量を短時間で。これを繰り返す。

 

③ 覚えていない事に「気づかせる」。小テストを繰り返せ!

この3番目が最も重要です。

いくら少量から暗記を繰り返し、短時間で効率よく暗記作業を行っても、点数が取れない子がいます。

暗記が苦手な子のほとんどが「小テスト」を行っていません。

そういう子って小テストは学校や塾で行うものだと勘違いしているんですよね。

暗記が苦手な生徒に「自分で小テストしてみた?」と聞くとほど100%で「していません。」と当たり前のような顔で答えます。

 

なぜ小テストをするのでしょうか。

小テストで高い点数を取るため?

いいえ、それは本番のテストで目指す事です。

小テストは自分が行った暗記作業量でどれだけ実際に暗記できているのか、を確認するものです。

テストまでに暗記できていないものがあったら、本番のテスト前に発見できてラッキー!くらいに思えて正解です。

覚えた気になる事を防止する効果があります。

 

それともう一つ。

そんな勉強でもそうですが、

インプットをおこなった後はアウトプットが重要です。

実際のテストの時と同じように「思い出す」というトレーニングもテスト前にしておくことが必要です。

「暗記する脳」にはインプットだけでは十分ではありません。アウトプットのトレーニングまでおこなって初めて脳は暗記に慣れていきます。

思い出して正確に書けて、初めて○がもらえます。

 

小テストを行いましょう!

 

ここまで読んでいただき、いやいや学校でもらったプリントなどで小テストはやらせていますよ!という方、ここからが重要です。

暗記で使用したプリントや問題集のまま小テストを行っていませんか。

例えば漢字や英単語、理科や社会の語句暗記用の練習プリントがテスト前に配られるかと思います。

それを使用して暗記作業をすること自体はもちろん問題ありません、せっかくなので大いに活用しましょう。

小テストをするときですが、暗記が苦手な生徒のほとんどが、覚えるのに使用したプリントの右側(もしくは左側」を隠して小テストをしています。

で、大体正解します。

でもテストでは×です。

実ははこれ、「順番を覚えている」ことに陥っていることがあります。

英単語の場合、本来英単語と日本語の意味をセットで覚えないといけないのに、「羅列された英単語のみを上から順番に覚えているだけ」になっている事が多いです。
もちろん本人は気づいていません。気づいていないうちに、「上から順番に覚える作業」になっているんですよね。

これだとテストで英単語を日本語に、その逆とランダムで出されては太刀打ちできません。

例えば暗記に使用したプリントを小テストで使用するなら、

覚えた順とは逆から答えていく、

英単語と日本語を交互に答えていく、

偶数番号だけ答える

など、「頭を使う」ような小テストの仕方が重要です。

これなら、一から小テストを保護者様が作成しなくても簡単に小テストをやらせることができますよね。

これ意外とミスするんですよね。

そうやって思い出す作業を効率よく行う事が大切です。

 

そして間違えていたら再度短時間で再度暗記作業です。

そして小テスト。これを繰り返すだけです。

やっている事は単調なので、取り組みやすいです。

また結果もすぐに出やすいのでモチベーションも上がりやすいです。

実際、僕も暗記が苦手な生徒には90分間、ひたすらこれを繰り返させます。

やり方さえ掴み、結果も出れば、自分でどんどん取り組むようになります。

ココがポイント

小テストを繰り返して覚えていない事に気づかせる。

 

具体的な暗記方法に関しては以下を参考にしてください。

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まとめ

わかる できる

いかがでしたでしょうか。

とても長い説明になりましたが最後まで読んでいただきありがとうございます。

もちろんこれがすべてではありませんが、上記が原因になっていることが多いという事です。

実際の暗記作業ではその子に合ったやり方があります。

具体的にどのようにすればいいのか、については別途記事にさせていただきます。

まずはお子様が暗記できない理由に、理解を示すことから始めてあげてませんか。

ポイントまとめ

  • 暗記が出来ないことを理解し、暗記のしやすい環境を。
  • まずはできる量から。
  • だらだらするな、短時間で。
  • アウトプットが重要!覚えた気にさせるな。
  • 小テストには工夫と繰り返し!

 

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