こんにちは。
現役の塾教室長兼講師のトトです。
講師歴は10年になります。
さて今回は【数学100点への道】完結編です。
ついに100点を目指すときがやってきました。
この記事は、現在数学90点前後を取っているお子様向けの内容になっています。
まだ全然そこまでいってません!という方は以下を先にご覧ください。
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さて今回はいよいよ100点ですね!
基本や発展問題などへの取り組みはできているものとしてお話してきますね。
今回もポイントをできるだけ少なく簡潔になるようにまとめました。
今回のポイントはこちらです。
step
1100点を取るためには積み上げではなく減点方式で考える
step
2ケアレスミスは「不注意によるミス」。100点を取るための最高の情報。徹底して取り組む!
step
3自分のクセを意識した演習量が100点を作る
step
補足発展問題は「きっかけ」を覚える
ではひとつひとつ見ていきましょう!
目次
①100点を取るためには積み上げではなく減点方式で考える
さて、ほとんどの方がテストって、
「できない事をできるようにしていく」
という「積み上げ方式」感覚でとらえていると思います。
私はそうは考えていません。
いわゆる「テスト」には満点が設定されています。
努力すればするほど点数が上がるような青天井ではないのです。
どれだけ数学の勉強をしても、上限は100点で、苦手教科を補うには少ない上限設定です。
その教科が得意、または好きな生徒にとっては、ある意味不公平な制度かもしれません。
少し話がずれましたが、
私は積み上げ式ではなくて「減点方式」でとらえています。
×がついた分、点数が「100点満点から減っていく」のです。
私はこれは100点を目指している生徒だけでなく、全生徒この考えで成績やカリキュラムなどを考えています。
(100点への道①・②ではできるだけわかりやすいように積み上げ方式の考え方に沿って記事を書きました。)
なので、常に「減点を少しでも減らすにはどうしたらよいか」を生徒毎に考えています。
特に100点を目指す生徒にはこの考え方は必要不可欠です。
100点満点とは「ミスがない」という事です。
みなさん考えてみてください。
ミスがひとつもないことってありますか?
ないですよね。
完璧を求めることってとても難しいのです。
なので、100点を量産する生徒はとてもすごい結果を出しているのです。
これから100点取得に臨む人は、まずはこちらを意識してください。
ココがポイント
「ひとつでも新しい問題を解く」という意識から
「ミスをゼロにする」考え方に切り替える。
②ケアレスミスは「不注意によるミス」。100点を取るための最高の情報。徹底して取り組む!
さて、既に100点を目指せる状態にある子は、100点を目指して、学校指定の問題集や、プリント、そして過去問などをテスト前に解くでしょう。
この段階の生徒は基礎問題から発展問題まで幅広く解く事ができるかと思います。
解けなかった問題があってもしっかり見返しなどを行えるかと思います。
この辺りは前回の「数学100点への道②」でも触れているので、ここではそれらに関しては自己管理ができている段階で話しを進めます。
100点を目指す生徒にとって最大の難関は「ケアレスミス」です。
これは「80点を目指す~」の記事でも取り上げていますが、何が違うかというと、
ここに注意
80点90点台を目指す生徒はこのケアレスミスや難問誤答で着地が80点、90点台となり、いわゆる「遊び」があるのですが、
100点を目指す生徒はこの「遊び」は全くありません。
なんせ100点ですから(笑)。
100点を目指す生徒はケアレスミスをゼロにする事が必達です。
ケアレスであろうが何であろうが、ミスはミス。減点は減点です。
このケアレスミスが非常にやっかいなんですよね。
一つ言っておくと、
ケアレスミスとは「不注意によるミス」です。
「注意すればなんとかなる簡単なミス」ではありません!
例えば計算問題領域ではミスはないのに、文章題や関数、図形問題で計算ミスをしてしまう事が多々あります。
これはおそらく立式や、解き方の道筋が見えた瞬間に安心して、計算での注意力が低下してしまっているのだと思います。
このときによくあるのが
「あー、計算ミスかぁ。まぁ計算問題でのミスはないから、本番では大丈夫でしょ!本番では気を付けるように…と。」
これダメです。
ポイント
計算問題でのミスはないのに、文章題や関数、図形問題での計算ミスがあるのはそもそもおかしいですよね。
これは「あなたは問題形式によって計算力が左右される」という重要なサインです。
ココがポイント
ケアレスミスは簡単なミスではない。重大なミス。
100点を取るためにはどんな些細なミスも分析する
③自分のクセを意識した演習量が100点を作る。
さてケアレスミスする事がどれだけ100点を妨げるのかを説明しましたが、分析するだけではもちろんダメです。
トレーニングをする必要があります。
ミスした問題の類似問題や他の単元の問題も含めて、再度演習する必要があります。
その際に、
ここに注意
「計算段階になったら(計算)と書いてから始める」
「途中式を計算問題以上に丁寧に書く」など、
自分のミスに対して改善ができそうな、「動作的に行う事」を明確に決めて取り掛かる事が重要です。
計算以外のケアレスミスでは
ここに注意
「証明の結論が正しく書けているのか、最後に問題文の結論に線を引いて対しかめる」
「解答欄をみて、(x=)が書かれていない時は方程式の問題は全てx=を先に書く」
「文章題では計算で最後に出した答えと、問題が求めている答えとが一致しているか、問題文に線を引いて確認する」など
こちらも「動作的に行う事」を明確に決める事が重要です。
ただ「気を付けよう」だけではなかなかいつものクセが抜けません。
必ず問題を解くときに自分が気を付けるべき内容を動作を付け加えてトレーニングさせるようにして下さい。
トレーニングが終わった時は、その動作がしっかり行えていたのかを確認してあげて下さい。
問題文や答案用紙に動作内容が残っているはずなので、保護者の方はこれらを確認するだけで良いかと思います。
ココがポイント
自分の癖を修正できる動作を入れて演習をする事が重要です。
補足:発展問題は「きっかけ」を覚える
100点を目指す事ができる生徒は発展問題などの解き方も自分でしっかり学習できるかと思いますが、念のため補足でご案内しておきます。
ここは「発展問題が解けなくていつも100点を逃している」という方のみご覧ください。
100点を取るためには、100点を取らせないための最難関と言われている、いわゆる「発展問題」が出題されます。
学校の定期テストでしたら、学校指定の問題集やプリントにある問題をやり込めばほぼほぼ大丈夫です。
とはいえそんな説明だと身も蓋もないので、「発展的に学習する方法」をご案内します。(ただし少し技術が必要です。)
多くの方は、今ご案内した「問題集をやりこむ」という事をお子様に指導されていると思います。
でも全く同じ問題が出る事はありません。
どのようにして発展問題を発展的に学習すればいいのかというと、
ポイント
「解説などに書かれている解き方」を「どうすれば思いつく事ができるのか」
これです。
とはいえ、「解き方を思い出せるきっかけを教えるなんて難しい!」と感じるでしょう。
こればかりは難しいと思います。慣れていないとなかなか素早く子供に教える事はできないかと思います。
しかし、その為にも一つ前でご説明した「ケアレスミスを防ぐためのトレーニング」が効いてきます。
これを事前に行っている事で、どうすればミスを無くせるかという事を考える癖はついているかと思うので、
あとはその問題の解き方をどのように気付く事ができるのか、という事を、学校の先生か、塾の先生に質問させるか、もしくは親御様が直接連絡すればいいかと思います。
「どうすればこの解き方思いつくのかなぁ・それを考えてみたら?わからなければ先生に聞こうか。」
などと声を掛けてあげて下さい。
ここからはプロの領域です。
悩んでいる時間が無駄です。プロに聞きましょう。
(また別途記事にもしようかと思います。)
まとめ
いかがでしたでしょうか。
100点を目指せる段階のお子様はある程度数学的な思考力が付いている前提でお話しをさせていただいたので、細かい内容は省きました。
この「100点を目指す最終段階」で、ほぼケアレスミスの話しは意外だったかと思います。
ですが私が見ている生徒で100点を目指している生徒にはこのやり方でテスト前の学習を行っています。
分析などは多少難しいイメージがあるかもしれませんが、「どうしたらミスしなくなるかなぁ」と話してみて下さい。この段階のお子様だと「こうした方がいいかも」と、何かしらアクションがあると思います。
それを動作に落とし込む事を一緒に考えてあげて下さい。
そして確認。
保護者がおこなうのはこれだけで良いと思います。
ではまとめです。
まとめ
- 減点方式と捉え、減点されない為に何が必要か考えさせる。
- その為ケアレスミスは大敵。
- ミスしない為のトレーニングは「動作的に」
ケアレスミス、大人では「うっかりミス」でしょうか。これ大人でも同じですよね。
「完璧」という事は、普段は見落としても良い事、良かった事を、見落とさないという事です。
家事で完璧を目指す方も是非参考にして下さい!
…したくないですね(笑)。
子供はすごい。